近頃、カフェやコワーキングスペースを活用して仕事をしている人をよく見かけるようになった。中にはノートパソコンスタンドにパソコンを乗せて仕事をしている人も散見される。
筆者はかつて、ノートパソコンスタンドを使っている人を見て「かっこつけている」と内心思っていた。しかし半年ほど前から筆者もノートパソコンスタンドを購入し、実際に使用してみてからは、その考えが180度変わった。元アンチだった筆者が体験した、ノートパソコンスタンドの驚くべき効果と選び方について見ていこう。
筆者がノートパソコンスタンドを使うようになってから感じたのが、姿勢改善による体調の変化だ。それまでは画面が目線よりも下にあり、どうしてもうつむき加減で仕事をしていた。デスクワークを長時間していると、どうしても首や肩への負担が大きくなり、休憩を挟まざるをえなかった。しかしノートパソコンスタンドを使用するようになってからは、画面が目線の高さになることで、自然と姿勢が良くなり快適に作業をおこなえるようになった。
次に、キーボードの角度をタイピングしやすく変えられるのもノートパソコンスタンドの利点といえる。スタンドがない時は机の上にノートパソコンを置き、平らな状態でキーボードを使用していた。それが普通だと思っていたのだが、スタンドを使って角度をつけられるようになると、明らかにキーをたたきやすい。タイピングが快適になったことで作業効率があがったように感じている。
またノートパソコンの放熱が気になる人にもスタンドはおすすめだ。スタンドを利用すればパソコンの底面に空間が作られるため、スタンドなしで使うよりも放熱効果が高まる。結果的に、過熱によるパフォーマンスの低下や故障のリスクを防ぐことができるのだ。
ただノートパソコンスタンドを購入しようとすると、その種類の多さに驚かされる。もし実際に購入するのであれば、以下の点を考慮して選択するといいだろう。
まずはスタンドの材質に着目するといい。アルミニウム製であれば軽量で丈夫なのでおすすめだ。また、高さの調整機能が可能なものがいいだろう。複数の高さ調節が可能なタイプであれば、環境や作業スタイルに合わせて使いやすい。
もし持ち歩いて外でも使用するのであれば、携帯性も重要だ。折りたたむとどれくらいの大きさになるのかも知っておくといいだろう。
ノートパソコンスタンドは、見た目以上に効果が期待できるツールである。筆者自身、懐疑的だった過去が恥ずかしいと感じているほどだ。実際に使ってみると姿勢改善による健康効果、作業効率の向上、機器の長寿命化など、多くのメリットが期待できる。
選び方においては、安定性や調整機能、携帯性などを考慮し、自分の使用環境や目的に合ったものを選ぶといいだろう。もし、ノートパソコンを直置きして使用しているのであれば、ノートパソコンスタンドを試してみてはいかがだろうか。作業環境が一変し、生産性が向上する可能性がある。小さな投資で、大きな変化を体験できるだろう。