サイバー攻撃の影響で6月から一部利用できなくなっていたニコニコ動画が5日、2カ月ぶりにサービスを再開した。
6月8日にニコニコ動画を運営するKADOKAWAグループのサーバーがサイバー攻撃を受けていたことが発覚。ニコニコ動画だけでなく、関連サイトもダウンする事態となった。さらにランサムウェア(情報を暗号化することで利用不可能な状態にし、そのファイルを元に戻すことと引き換えに金銭を要求する手法)攻撃により、サイト利用者の情報の漏洩も確認されるなど、大きな問題となっていた。
同サイトはサイバー攻撃を受けながらも、復旧を開始。「ニコニコ動画(Re:仮)」としてサービス開始当初など、過去の動画から状態を復元してきた。そしてこの日の15時からサービスを開始。ニコニコ運営代表の栗田穣崇氏は自身のX(旧ツイッター)などで「動画や生放送のコアとなるニコニコの本質的なところを皆さんにお返しすることをいち早くするのが第一」と動画を公開し、その意図を明かした。
サービスが再開すると、復活を待ちわびていたユーザーが殺到。公式Xなどでは「再開直後はアクセスが集中し、つながりにくくなる場合がございます。うまく接続できない場合は、恐れ入りますが、時間を空けてアクセスしてください」とアナウンスがされた。
ニコニコ動画は2006年にサービス開始した動画共有サイト。配信される動画にユーザーが任意のタイミングでコメントを投稿できるコメント機能を搭載するなど独自の文化を形成。オンライン上だけでなく、オフラインイベント「ニコニコ超会議」などにも発展している。