「墓参り」「盆踊り」する若者は絶滅危惧種?日本特有の「お盆休み」世代間の意識の変化が顕著に

よろず~ニュース調査班 よろず~ニュース調査班
画像はイメージです(bephoto/stock.adobe.com)
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 日本人にとって、昔からある習慣のひとつ「お盆」。ただ昨今はお盆にお休みを取らない人も多く、人によってはあまり馴染みのない行事になっている。そこで今回はTimeTree社が運営する予定管理アプリの中で、お盆がどのように過ごされているかの実態を調査し、その結果を発表した。

 お盆期間の8月13日から16日に「夏休」「夏季休暇」など夏休みに関連したキーワード7つの予定を登録している人の割合を世代別に調査したところ、50代・60代でお盆に合わせて夏休みをとる割合が顕著に高くなっていた。また学生が多い10代はあえてお盆期間に「夏休み」の予定を登録しない傾向にあり、世代間でギャップが見てとれた。

 続いてお盆中の「帰省」や「墓参り」「盆踊り」についても調査。帰省については実家暮らしが多い10代では帰省の予定を登録していた人数が少なくなったものの、20代以上では若い世代の方がお盆の時期に帰省の予定を入れる傾向が強くなった。

 一方で同じ期間の「墓参り」の予定についても調べてみると、若い世代ほど墓参りの予定を入れる人は少なく、年代が上がるにつれて多くなる結果に。「盆踊り」でも10~20代は予定を登録する人の割合が少なかった(1万人あたり約3.3人)。「盆踊り」は近年では宗教色が薄れ、お祭りごととしての側面が強まっているものの存在自体が希薄になっているようだ。

 今回の調査結果でお盆が若い世代にとって「帰省期間」としては認識されているものの、先祖や故人を偲ぶ慣習としては認識されなくなりつつある兆しが見られた。ちなみに特に他世代との予定傾向が顕著に違った10代でお盆期間(8月13日~16日)に多い予定を見ると、1位が「部活」2位「バイト」3位「休み」4位「塾」5位「お盆」という結果に。10代にとってはお盆もいつもと変わらない予定を過ごす期間になりつつあるようだ。

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