福島瑞穂氏 若者の「欲しいものランキング」に衝撃「少子化で騒いでる国会議員に言いたい。あなたたちのせい」

杉田 康人 杉田 康人
社民党の福島瑞穂党首
社民党の福島瑞穂党首

 社民党の福島瑞穂党首(68)が31日、国会内での定例会見で、広告代理店系のシンクタンクが調査した「今一番欲しいものランキング」を引き合いに出し「お金、時間、自由、安定した暮らしがないってものすごい切実じゃないですか。安定した暮らしにつながる政策はたくさんある。社民党は、この欲しいものランキングの問題を解決できるよう政策を実現していく」と話した。

 福島氏は、博報堂生活総合研究所が、1994年以来30年ぶりに実施した19~22歳未婚男女を対象にした「若者調査」の結果を取り上げた。今一番欲しいものランキングでは1位がお金、2位が時間、3位が自由、4位は安定した暮らし、5位が容姿となっている。

 「これどうでしょうか?」と切り出した福島氏は「若者がお金も、時間も、自由がない、安定した暮らしがないって…。若者がそう思うような、そんな政治をやっているってことを変えたい」と訴えた。

 ランキングの1位から4位までについて、福島氏は「社民党はしっかり取り組んでいきます」と強調する。

 「まずは、雇用をちゃんとすること。最低賃金を上げること、賃上げをすること。お金を上げていく。労働時間の規制をすれば、少しは自由ってものが少しは手に入る。その延長線上の安定した暮らしっていう非正規雇用の正社員化とか、賃金を上げること、大学の学費を下げていくこと、奨学金の問題など安定した暮らしにつながる政策はたくさんある」と述べた。

 30年前の同じ調査で、5位だった「恋人」が10位になったことに「恋人がいないよりはもちろんいた方がハッピーだけど、いてもなかなかしんどいよねってところが本音なのかなと思います。恋人の比重が低くなっている」と分析した。

 福島氏は「大学あるいは高校を卒業して働いていてもお金がない、自由がない、時間がない、安定した暮らしがないと、付き合うにも時間がないし、出会いのチャンスもないということかもしれません。少子化で騒いでいる国会議員に言いたい。それを創り出したのはあなたたちのせいです。雇用を壊した責任を、しっかり変えるべきだと思います」と語気を強めた。

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