参政党の神谷宗幣代表(46)が22日、国会内での定例会見で、政治団体・つばさの党代表の黒川敦彦容疑者(45)、幹事長の根本良輔容疑者(29)ら幹部3人が公職選挙法違反(選挙の自由妨害)容疑で逮捕されたことに触れた。
神谷氏は「各党は今回の(衆院東京)15区(補選)の時がひどいと思ってらっしゃるが、我々はそれ以上のものを前から受けていた。そっちの方が、我々としては罪が重いので、そっちの方をちゃんと立件して、捜査していただきたいということを(警察に)伝えている」と述べた。
4月28日投開票の衆院東京15区補選で、各陣営は黒川氏らから妨害されたとして被害届を出しているが、吉川里奈氏を擁立した同党は被害届を出さなかったとした。
神谷氏は「我々は、妨害しますよと予告されていた。2年間の妨害されてきた経験値があったので(つばさの党が)来た場合にはどう対応すればいいかということはマニュアル化していた。(選挙)事務所まで来られた時も、その時は警察の方が対応してくださればそれなりに向こうも引いていくので、それ以上のことというのはありません」と明かした。
2022年12月14日、新橋駅前での同党の街頭演説に黒川容疑者らが乗り込んで以来、約2年間に渡って妨害行為を受けたとして「もういっぱいありすぎて、記憶にないくらい(被害届を)出している。各党の方に『我々、これ2年間受けてますよ。もっとひどいことされてますよ』って言ったらビックリされる」と振り返る。
今年3月15日の同駅前での街頭演説でも、非常に悪質な妨害を受けたと主張。「目の前に巨大なスピーカーを置かれて、鉄条網みたいなものを巻いてこっちに突っ込んでくるみたいなこともされていました」と、改めて被害届を出すとした。
神谷氏は「これは単発的なものではなく、結構根の深い問題。逮捕されたから一件落着ということではなく、(つばさの党が)どういう組織で、どういうお金の流れで動いているのかということをこういう機会にやっておかないと、本当に我が国は法治国家ではなくなる。ちゃんとルールにのっとった議論の場で政治を語り合うということをしないと、本当におかしなことがまかり通る」と警鐘を鳴らした。