『ゴッドファーザー』『地獄の黙示録』など映画史に残る作品で知られるフランシス・フォード・コッポラ監督(85)が、新作映画『メガロポリス』の撮影中、トップレスの女性エキストラにキスしようとしたという報道を助監督が否定した。英ガーディアン紙は14日、コッポラ監督がナイトクラブのシーンの撮影で、トップレスや肌をあらわにした女性エキストラを膝に座らせようとするなど不適切な行動をとったいう関係者の話を報じている。
同作で第一助監督と製作総指揮を務めたダレン・デメートルは、この疑惑を否定。「製作過程で、ハラスメントや不適切な行動の苦情を聞いたことはありません」と同紙に話した。
フランシスやコッポラ一家と35年以上仕事をしてきたというデメートルは、「フランシスはこの巨大なインディペンデント映画を見事に製作、監督し、彼の創造的ビジョンに忠実でありながらも、時間通りに予算以内で完成できるよう全ての難しい決断を下してきました」「セレブが集った『スタジオ54』のようなクラブシーンを2日間撮影しました。フランシスはセットを歩いて回り、シーンの気分を上げるためにキャストやエキストラに優しいハグや頬へのキスなどをしていました」「クラブの雰囲気をインスパイアし設定する彼のやり方で、それは映画にとって非常に重要なことでした」と説明し、苦情があったとは聞いていないとした。
また同紙は、コッポラ監督が撮影現場でマリファナを吸い、「態度が悪く」、撮影の計画を立てておらず製作陣を困惑させたとも報じている。
同監督が1983年に着手し、1億2000万ドル(約187億円)の製作費を捻出するために2021年に自身のワイン事業の一部を売却して完成させたアダム・ドライバー主演の『メガロポリス』は、17日にカンヌ国際映画祭でプレミア上映される予定だ。