家庭菜園で人気のハーブ類は繁殖力の強さでもよく知られている。枯れたと思ったミントを畑に捨てたら、数年後に待っていた最悪の光景がX(旧Twitter)を震え上がらせている。
話題の投稿は、生地メーカーの丸石織物(兵庫県西脇市)のネットショップ「生地のマルイシ」公式Xが公開した写真。所有する敷地の地面を写したもので、芝生のようにほぼ一面に何かの植物が生えているのが分かる。「怖い話しますね。これ全部ミントです」と正体を告白。公式インスタグラムの動画では、敷地一面を確認でき、隅々までミントが浸食しているのが分かる。
店長によれば、きっかけは2019年ごろ。鉢植えのミントが枯れたので畑に捨てたことだという。異変に気付いたのは20年ごろ。枯れたと思われたミントが復活し、あれよあれよと敷地内を席巻。駆除に取り組むも、現在にいたるまで“ミント地獄”に悩まされている。店長は「こうなるとは思ってなかった」と振り返る。
投稿には「うわあああああああああ」「ミント臭が嫌いな自分にとってはここが地獄」「ミントの生命力は怖い」と恐れる声のほか、「ウチの庭もミントをうっかりひと株地植えにしたばかりに一度とんでもないことになった」「昔地元に帰った時、空き地一面ミントになっているところがあってゾッとした」と同様の体験談も数多く寄せられている。
店長の調べでは、駆除するには除草剤を撒くか、手作業で根を取り除くか。除草剤を撒くのは避けたいと、根気よく毎年駆除しているが、地中にはびこった根を完全に取り除くことは容易ではない。冬場に枯れたと思っても、根は地中で生きながらえ、冬を越すと再び新芽が生え、雑交配し、何度でも敷地内を浸食する。
今後について、店長は「(ミント対策の)乗用草刈機を購入したのでそれでなんとか付き合っていきたい」と根気よく戦っていくつもりだ。