故エリザベス女王は物事がうまくいかないのを見るのが「大好き」だったという。
17年間女王の下で報道官として働き、その後私設秘書補佐を務めた女王の元側近、サマンサ・コーエンは、ハプニングは女王にとって「人生のスパイス」になっていたと語った。
2022年9月に98歳で亡くなった故エリザベス女王が公式の場での遊び心を楽しんでいたことを、サマンサは母国オーストラリアのヘラルド・サン紙にこう語っている。「女王にはエゴがなく、自分自身にとても心地よかったのですが、物事がうまくいかないことが大好きでした。ケーキ入刀がうまくいかなかったり、飾り板の除幕式がうまくいかなかったりしても、すべてが完璧に準備されていましたから、うまくいかないことが女王の人生のスパイスになっていたのです」
また女王から「サマンサ・パンサー」というニックネームで呼ばれていたサマンサは、王室のYouTubeアカウントを立ち上げるというアイデアに、女王がどれほど熱心だったかをこう回想している。「私たちはモックアップを作り、女王にYouTubeがどんなものか見せました。女王は『ファンタスティック』と言って、乗り気でした」そして、後にヴァチカンやホワイトハウスから「女王は私たちよりも先にYouTubeにチャンネルを持っていましたね」と電話を受け取ったという。
2019年に王室を去るまで、ほぼ毎日女王に会っており、ウィンザー城に自分の寝室を持っていたといういたというサマンサ、家族をバルモラル城やクリスマスにはサンドリンガム・ハウスに招待されたりもしたという。サマンサはこう続けている。「女王と私はよく話をしました。女王は特別な女性でした」「女王の私設秘書補佐の仕事が大好きで、大好きで、大好きでした。女王の体調がとても良かった時でしたから」
2018年、女王の個人的な要請で、サセックス公爵夫妻の私設秘書となったサマンサは、2019年10月に「過酷な扱い」を受けて辞任したという報道についてはコメントを避けたものの、同紙は、夫妻の元報道官ジェイソン・クナウフ氏からのいじめの苦情を受け、バッキンガム宮殿が事情聴取した10人のスタッフの1人であることをサマンサが認めたと報じている。