【手元に残した遺品】2位「アクセサリー・宝石」を上回る1位は故人の歴史が分かるもの

よろず~ニュース調査班 よろず~ニュース調査班
画像はイメージです(arinco/stock.adobe.com)
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 家族が亡くなると、遅かれ早かれ遺品を整理する日が訪れます。とはいえ、故人が生前に愛用していたものである以上、何を残して何を手放すか、また手放して後悔することはないかなど、判断に悩むものです。

 終活の情報メディア「終活瓦版」を展開する株式会社林商会はこのほど、10~60代の男女300人を対象に行った「遺品整理で手元に残したものに関する調査結果」を公表した。

 遺品整理で手元に残した遺品を聞いたところ、「写真や手紙」が138票と最多となった。主な理由として「故人が写っている写真。いつでも色んな表情の故人の写真を見て、一緒に過ごした楽しい日々を思い出したいから。(30代女性)」、「父が亡くなりましたが、父の学生時代から亡くなるまでの写真は、手放せずに残してあります。若い頃から順に、写真で父の様子を見られて嬉しいですし、父の人生の歴史でもあるので、残しておきたいと思いました。(50代女性)」、「物にしてしまうと場所を取ってしまうため、壁に飾れるよう写真と手紙を残しました。(20代女性)」などが挙げられた。

 2位は「アクセサリー・宝石」(124票)で、「見るだけでさみしくなるからという理由でほとんどのものを手放したが、たくさんあるごく普通のアクセサリーの中で一つだけ光って見えたため。(20代女性)」、「大切な人が身に着けていたものなので、そのものを見ると思い出がよみがえるのと、つけていることで身近に感じることができる。(40代女性)」、「祖母が若い頃から大切にしていた指輪を残しました。私が子供の頃から付けておりその指輪を見るだけで祖母を思い出すことができるからです。(30代男性)」
などの声が寄せられた。

 3位は「時計」(84票)が入った。主な回答として「手巻きの時計です。父はしっかりと生前整理をして他界しました。遺品として残すものはほとんどなくて、最後までしていた時計をもらったのです。(50代男性)」、「亡くなった母が独身の頃からベルトを交換しながら大切に使っていた腕時計で、まだ動くし状態もきれいだったので受け継いで愛用したかったからです。(40代女性)」、「父親の時計は残してあります。いつも身に着けていたものですし、この時計以外はほとんど片付けてしまったので父親の形見だと思って大切に残してあります。(30代女性)」などがあった。

 「遺品を手元に残して後悔はありますか?」という質問では「いいえ」が96%で、「はい」はわずか4%だった。遺品を手元に残して後悔している理由は、大きく「故人を思い出して悲しくなるから」と「遺品の保管場所に困っているから」に分かれ、一方、後悔していないと答えたほぼ全員が、「故人の生前の姿を思い出せるから」を理由に挙げていた。

 また、「残しておけばよかったと思う遺品はありますか?」という質問では、「いいえ」が88%と、遺品整理での自分の選択に後悔している人は少ないことが分かった。

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 ◆終活瓦版(https://syukatsukawaraban.com

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