ドジャース・大谷翔平投手が3日のジャイアンツ戦で放った今季1号ホームランの記念ボールを巡り、騒動が起こっている。米メディア「ジ・アスレチック」が報じた。
右中間スタンドで記念すべきホームランホームランボールをゲットしたのはドジャースの青いハットをかぶった女性ファン。右手に掲げて大喜びすると、後方の男性に抱きかかえられて祝福されていた。同メディアによると、ホームラン球を掴んだのは、夫とともに観戦していたというアンバー・ローマンさん。当初は歓喜していたが、「おとぎ話のような話が大混乱に変わった」という。
ローマンさんは警備員に呼ばれ、夫と引き離された中で、ボールの受け渡しを要求され「もし持って帰れるなら、ボールの本物であるという認証を拒否する」と圧力をかけられたという。ローマンさんは「大切にしているチームが私たちに対して決断を迫ってきたことに失望している」と、語った。同メディアは「認証がなければボールは無価値になり、彼女は取引に応じる以外選択肢はなかった」と、伝えた。また、大谷と夫妻との面会はなかったという。スポーツオークション関係者の話として、ドジャース初本塁打のボールの価値は「最低でも10万ドル(約1512万円)」だったとし、「しかし、アンバー・ローマンさんと夫はサイン入りの帽子2つ、サイン入りバットとボールを持って、ドジャーススタジアムを後にした。なぜ?」と、球団の対応に疑問を呈した。
試合後、大谷は記念球について「ファンの人と話して、いただけるということだったので。僕にとってはすごく特別なボールなのでありがたい」と喜んだ。大谷は試合後、「サインボールとハット2個と、バット2本」と交換したと明かしていた。