マイケル・ジャクソンの息子ビギ(旧名ブランケット)・ジャクソンが、祖母キャサリンさんがマイケルの遺産を使い、以前の執行人からの過去の判決に上訴するのを阻止しようとしている。
2009年に50歳で亡くなった推定1億1150万ドル(約167億9000万円)相当の遺産を残した「キング・オブ・ポップ」ことマイケルの遺族は、複雑な法廷闘争に巻き込まれており、巨額の取引を執行人に止めさせようと、ビギと祖母が協力しているところだ。しかしTMZが入手した法的文書によると、ビギは裁判所に対し、祖母がマイケルの遺産を控訴資金に使うことを許可しないよう求めているという。
同文書の中で、ビギは「控訴が勝訴する可能性はほとんどなく」「争いを続けることが信託の受益者のためにならない」とし、遺産管理財団が支払うべきではないとの考えを明らかにしている。
この取引の正確な内容は不明だが、最近の報道によると、遺産管理団体がマイケルの音楽カタログの約半分をソニーに6億ドル(約908億6000万円)で売却する契約が含まれているという。
2月に複数の関係者がバラエティに語ったところによると、ソロキャリアを通しマイケルが所属していたレーベルであるソニー・ミュージックとの、この歴史的な契約が締結間近にあるそうだ。
同契約には、音楽出版権や音楽からの収入ばかりでなく、ブロードウェイミュージカル『MJ:ザ・ミュージカル』や現在製作中の伝記映画『マイケル』なども含まれているという。
ソニーは以前、ブルース・スプリングスティーンの全カタログを推定6億ドル(約786億円)で買収した際も、エルドリッジ・インダストリーズとの共同買収であったことから、今回も経済面でのパートナーを迎える可能性がある。
また、ある関係者によると、プライマリー・ウェイブ・ミュージックがすでにマイケルの音楽出版権の一部を獲得しているという。