アリが、料理をおいしくする調味料の役割を果たすことが分かってきた。ナッツ、レモン、キャラメルのような後味があるそうで、代替成分として料理に使用することも可能だそうだ。
日常的に見る黒アリは酸っぱい風味があり、粉末にして、レモンジュースの代わりに使うことができるという。
米カリフォルニア州サンディエゴ州立大学の研究によると、サブサハラアフリカや南アジアに生息するツムギアリは、ピラジン誘導体とピロールという有機化合物により「ナッツの甘さとキャラメル風味」でプロテインも豊富。地球への影響も少なく、環境にやさしい肉の代替え品の可能性も秘めているという。
この研究を指導したチャンギ・リウ氏によると、「アリは多様で興味深い風味があり、この昆虫を使うことで、おいしい料理を作る可能性が高まるのです」「この昆虫を食べることを、自己犠牲と捉えて欲しくはありません。実際とても美味しく、栄養豊富、環境にも良いのです」