昔の洗髪事情がSNS上で大きな注目を集めている。
「こないだ『昭和30年代は洗髪は5日に1回』って知って驚いたんだけど
祖母の話を聞いてちょっと納得した
祖母は『髪を洗って凍死した人がいる』『なるべく髪を濡らすのは避けろ』と言われ育ったらしい
確かにタオルないドライヤーない暖房ない湯冷めしまくりの時代、髪を濡らすのって高リスクだったんだ」
と投稿したのは由さん(@chiyuri1022)。
現代のように皆が毎日のように洗髪するようになったのは平成に入ってからと言われている。その後の調べによると「髪を洗って凍死した人がいる」というのは由さんの祖母が、さらにその義父が明治時代に聞いた話だったということだそうだが、洗髪の頻度の背景にそんな事情があったとは驚きだ。
今回の投稿に対し、SNSユーザー達からは
「自分はS32生まれ。山育ちもあってかwやっぱりそのくらいのペースでしたよ。専門の寮に入ってからみんなが毎日洗うので『見栄』で仕方なく毎日洗ってました。w現在は。。。いえまっせん。ちなみに何年も前から『湯洗い』でし。」
「犬が風呂を嫌がるのはそういうことかもしれませんねぇ」
「今だに我が家のお風呂場は寒いです。
祖母がマンションに移り住んだけど、そこのお風呂は暖かかった。密閉度が違うとこんなに違うのかと(*´ω`*)」
など数々の驚きの声、共感の声が寄せられている。
由さんにお話を聞いた。
ーー今回のご投稿の背景をお聞かせください。
由:訂正の通り、祖母(昭和10年生まれ)ではなく曾祖父(祖母の養父、明治の終わり生まれ)が幼いころ聞かされた話だったそうです。
岐阜の、それなりに裕福な家の人だったようです。
由:このお話を聞いたご感想をあらためてお聞かせください
ーー昔の人にとって洗髪や入浴がどれだけリスクの高いものだったかを改めて考えさせられました。今でも入浴中の事故で亡くなる人は交通事故の2倍と聞きますがかつてはその何倍だったのだろうかと想像しました。
ーー投稿の反響へのご感想をお聞かせください。
由:さまざまな「私はこうだった」というご意見をいただき、地域や時代、さらに家庭によって入浴の習慣は千差万別なのだなと実感しました。
また、「風邪のときは風呂に入るな」は聞いたことがありましたが「生理のときは風呂に入るなと祖母に聞かされた」方が複数いらっしゃいました。初めて聞いたので、大変興味深かったです。これも昔の人の知恵だったのだろうと思います。
◇ ◇
読者のみなさんはふだんどれくらいの頻度で洗髪しているだろうか?今も頻度の多寡は人それぞれだろうが、思い立った時にいつでも洗髪、入浴できるようになった文明の進歩には感謝したいものだ。
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