第44回ゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)が発表され、『プー あくまのくまさん』がノミネート10部門中5部門に輝き最多受賞となってしまった。その年の最低映画や演技を選ぶ不名誉な同賞では、英作家A・A・ミルンの名作『くまのプーさん』の著作権が切れたことを利用して製作された同スラッシャー映画が最低作品賞、最低監督賞、最低脚本賞を含む5部門を受賞、『エクスペンダブルズ ニューブラッド』が、シルベスター・スタローンの最低助演男優賞、ミーガン・フォックスの最低助演女優賞と2賞で続いた。ミーガンは『バトル・オブ・ザ・キラーズ』で最低主演女優賞に輝きダブル受賞、最低主演男優賞は『マーシー』のジョン・ヴォイトに渡った。
「怖くもなければ笑えるところもないという恐ろしいコンビネーション」などと評価されていた『プー あくまのくまさん』だが、最低監督賞に輝いたリース・フレイク=ウォーターフィールドは、それにもめげず同作の続編や、長年子供たちに愛されてきたバンビやピーター・パンといったほかのアニメキャラクターを題材にしたホラー映画の製作を発表している。
【2024年ゴールデンラズベリー賞受賞リスト】
■最低作品賞 『プー あくまのくまさん』
■最低主演男優賞 ジョン・ヴォイト『マーシ-』
■最低主演女優賞 ミーガン・フォックス『バトル・オブ・ザ・キラーズ』
■最低助演男優賞 シルベスター・スタローン『エクスペンダブルズ ニューブラッド』
■最低助演女優賞 ミーガン・フォックス『エクスペンダブルズ ニューブラッド』
■最低スクリーンカップル賞 プー&ピグレット『プー あくまのくまさん』
■最低リメイク・パクリ・続編賞 『プー あくまのくまさん』
■最低監督賞 『プー あくまのくまさん』
■最低脚本賞 『プー あくまのくまさん』
■名誉挽回賞 全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)フラン・ドレシャー会長
※2023年の長引いたストライキの先頭に立ち成功的な結末に導いたことに