セクシー女優ら100人がAV新法改正求め国会請願 ちゃんよた覚悟のデモ参加「声を上げないとダメだと思った」

杉田 康人 杉田 康人
国会前を行進する(左から)佐々木咲和、最上一花、ちゃんよた、吉川はすみん
国会前を行進する(左から)佐々木咲和、最上一花、ちゃんよた、吉川はすみん

 2022年6月に施行された「AV出演被害防止・救済法」(AV新法)が施行2年で見直されるのを前に、セクシー女優ら約100人が国際女性デーの8日、国会を訪れ、同法の改正を求め請願した。業界団体などでつくる「AV産業の適正化を考える会」発起人の二村ヒトシ監督(59)が、NHKから国民を守る党の浜田聡参院議員(46)に請願書を手渡した。

 100人は「請願デモ」として、東京・日比谷公園から国会まで行進。議事堂に向け「AV新法を改正しろ!」とシュプレヒコールを上げた。

 セクシー女優で、筋肉インフルエンサー、プロレスラーの顔を持つちゃんよた(28)は「私はAVで今の自分があると思っている。今後夢とか覚悟を持ってAV業界に入ってくる子たちが、夢を途中であきらめるっていう形にならないようにAV新法を改正してほしい」と訴えた。

 この日が、AV新法改正を目指す活動に初めて参加した。「AV活動以外にもいろいろやらせていただいている。政治活動となるといろんな意見がある。各所に参加しても大丈夫かと確認して、やっと参加することになった」と告白する。「私がこの活動に参加することによって、良くも悪くも注目を浴びると思った。いろいろ言われるんだろうなと思ったが、今声を上げないとダメだなと思ったので参加しました」と、覚悟の上だとした。

 AV新法の施行によって「結構仕事が減った。今まであった仕事が、施行された次の月くらいに仕事が半分くらいになった。ありがたいことにAV以外の活動もあったので、まだ生きていけないって状況ではなかったけど、今後どうなっていくんだろうっていう不安もあった」と、影響を語った。

 同法で規定された撮影禁止期間(1カ月)や公表禁止期間(4カ月)のルールが「新人の子とかが自分の気持ちを再確認できると思うのでいい」と、利点もあるとしたちゃんよた。「毎回結構な量の、契約書を書かされる。それでちょっと時間を取られる。何年もやっている人とか、ベテラン女優は負担。内部の関係者の声をしっかり聞いた上で、良いものにしていければいい」と訴えた。

 元セクシー女優で、タレントの範田紗々(38)は「とっくに引退した身ではあるんですけど、毎日SNSで女優さん、監督、男優さんたちが声を上げているのを見て、何か力になればいいなと思って参加した。本当に、今後こういうAV仰臥位の方のためにお仕事のしやすい環境になる法律に変えていただきたい」と力を込めた。

 フリーAV女優連盟の三代目葵マリー(54)も、デモ行進に加わった。「思いよ届け、くらいの気持ちで。これが最後のお願いなのかなって思いだけで(デモに)進んだ。まずはみんなで一緒にならないと意味が無い。みんなの思いを背負ってやっているようなもの。私ひとりの気持ちじゃない」と語った。

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