立憲民主党の泉健太代表(49)が22日、国会内での定例会見で、自身の選挙区内での町内会会合で有権者に日本酒を渡していたことを認めた同党の梅谷守衆院議員(50=新潟6区)について「説明責任が、全部果たし終えているという風には考えていない。やはり必要であれば説明をするべき。本人自身が自ら進んで、そういった事実について確認をして対処すべき」と述べた。
泉氏は「一般論として、政治家がいろんなところに物を持って行くということは行わないルールであると認識をしています」と前置きした上で「持って行った主体がどの主体なのか、とか細部に入ると、実際どんなことが行われていたのかっていうことを正確に把握をしなきゃいけないことになるんだと思います」と話し、党として事実関係の確認をしている最中だとした。
梅谷氏への聞き取りは、同党の岡田克也幹事長(70)が対応しているとして「しっかりと積極的に事実を確認することと、必要であるときは厳正に対処すること。これは私から指示しています。幹事長には、私から改めて指示をしたい。事実が確認をされるということであれば、当然対処しなきゃいけない。消極的であってはならない」と説明した。
泉氏は「厳正な対処っていうのは、常に僕は必要だと思う。少なくとも軽率であるという行動をしたとというところまでは私も聞いているし、非常に反省をしているということも聞いて、かつこういったことを繰り返してはならないという話も聞いている。言葉にとどまらず、予算委員会ですとかそういったところから身を引く形になっている」とし、梅谷氏が衆院予算委員会の委員を交代したのは「けじめ」だとした。
梅谷氏は20日、記者団に「イベントに対する対価と認識していた」などと釈明したが、公職選挙法に抵触する可能性がある。自民党派閥の裏金事件に対する国会での追及への影響を問われた泉氏は「国会での議論に影響を与えるものにしてはいけない。それはそれ、これはこれ。ひとつひとつの事案がまさにに正しいかどうかということが問われているもので、新潟の事案があったから国会での論戦を緩めるというものではない」と否定した。