受験シーズン真っただ中。現役の慶大生でモデルとして活躍する世良マリカ(21)は、大逆転で超難関大に合格した実績を持つ。高校在学中にミス・ワールドの最年少日本代表に選出されるなど多忙を極める中で、半年足らずの受験勉強期間で「E判定」をひっくり返した。「受験勉強は楽しかった」と振り返る世良に、マリカ流の受験勉強の心得を聞いた。
「ミス・ワールド日本代表に史上最年少」の見出しが全国紙をにぎわせたのは高校2年生のときだ。容姿はもちろん、品格、知性、タレント性と厳しい基準をクリアし、ミス・ワールド・ジャパンのグランプリを最年少で受賞。直後に世界大会出場のための渡英が決まり、スケジュールは瞬く間に埋め尽くされた。
「選考期間が長く、高校に通いながらなので時間的に大変ではありました。でも(受験は)自分にとっての1番を目指したかったんです」
環境問題や教育格差、貧困問題に関心を寄せていたことから、第1志望は慶応大学の総合政策学部を選んだ。芸能活動と並行する中、本格的な受験勉強を始めたのは3年生の9月頃。本番まで半年もない状態からのスタートだった。直近の模試では「E判定」の結果を突き付けられたが心はぶれなかった。
「あまり(E判定を)気にすることはなかったです。仮に第1志望に行けなかったとしても、なるようになるって楽観的な部分もあって。(家族が)いつもご飯を作ってくれて、塾のお金も出してくれて。元気づけてくださる周りの人もいて。ベストを尽くし、その人たちに良い報告ができたらっていうのがモチベーションになっていました」
残されていた時間は多くなかったが、特別なことはしなかったという。反復を繰り返し、一歩ずつ目標に近づいた。
「毎日、時間のある限り問題を解き続け、理解をしていく。要点のメモをたくさん壁に貼っていました。文法の間違いや知らなかった英単語。ポイントになる部分。覚えたら、また違うメモを貼る。解いた過去問や採点は、いつでも見直せるようにファイルに入れて」