性的暴行9件すべて無罪となりアカデミー賞俳優が復帰 報道でネトフリ人気シリーズを降板していた

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ケヴィン・スペイシー
ケヴィン・スペイシー

 男性への性的暴行疑惑で映画界から遠ざかっていた俳優のケヴィン・スペイシー(64)が暗殺者役でハリウッド映画にカムバックする。新作スリラー映画『ピーター・ファイブ・エイト』で主役を演じる。

 マイケル・ザイコ・ホールが脚本兼監督を手掛ける同新作の予告編では、ケヴィン演じる殺し屋が、レベッカ・デモーネイ演じるブレンダという女性と一夜を過ごし、白昼堂々と男を射殺するシーンが描かれており、「この街では、何もかもが見かけ通りではない」というキャッチコピーがついている。

 ケヴィンは昨年7月26日、2001年から2013年にかけて4人の男性に行ったとされる性的犯罪容疑9件に関して、ロンドンのサザーク刑事法院で陪審員団がすべての訴因について無罪判決を下し、性的暴行の疑いが晴れた。判決後には、裁判所の外で待ち受けていた記者達に対し、陪審員団への「感謝」の意を表し、「結論を出す前に時間をかけて全ての証拠や事実を慎重に検討してくださった陪審員団に非常に感謝しています」「今日の結果に身の引き締まる思いです。この裁判所の職員や警備員、毎日私達の世話をしてくれた全ての方々に感謝します」と語っていた。

 ケヴィンは1995年の「ユージュアル・サスペクツ」ではアカデミー賞の助演男優賞を、99年の「アメリカン・ビューティー」では同主演男優賞を獲得するなど輝かしい経歴を築いていた。しかし、17年に性的暴行疑惑が報じられると、Netflixの人気シリーズ「ハウス・オブ・カード」を降板するなど仕事はほぼゼロとなっていた。

 今月16日から18日までの3日間、ノースカロライナ州で開催されるホラー・コンベンション「マッド・モンスター・パーティー2024」に出演することが先月発表された。プロモーション用の写真にはケヴィンの手から血が流れている姿が映し出されている。

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