ゲーム総合情報メディア「ファミ通」がこのほど、2023年の国内家庭用ゲームソフト(パッケージ版のみ。ダウンロードカード、本体プリインストール版を含む)とハードの売上速報を公表した。集計期間は2022年12月26日~2023年12月31日。
ソフトでは任天堂の「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」(23年5月12日発売/Switch)が193.0万本を販売して年間1位を獲得した。17年に発売された「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の続編が強さを見せた形。「-ブレス オブ ザ ワイルド」の累計226.4万本に早くも迫る勢いだ。
ソフトの2位は、「スーパーマリオブラザーズ ワンダー」(任天堂/23年10月20日発売/Switch)。3位の「ピクミン4」(任天堂/23年7月21日発売/Switch)とあわせて、トップ3を任天堂のタイトルが占めた。
ベスト10のうち、23年発売のソフトが7本、22年発売が2本とほとんどは直近のゲームだが、6位に「マリオカート8 デラックス(任天堂/17年/4月28日発売)がランクイン。息の長い人気を見せつけた。
パッケージソフトの市場は前年同期比82.6%の1363.8億円。200万本を超えるタイトルが3本あった前年には及ばず、デジタル流通の進展や基本料金無料ゲームの増加もあり、前年から減少となった。
一方、ハード市場は前年同期比127.5%の2674.9億円。4年連続で前年実績を上回り、過去10年で最大の規模となっている。年間販売台数の首位は、406.3万台(3機種合計)を売り上げたNintendo Switchが獲得。プレイステーション5は、品不足が解消したことを背景に、前年の2倍以上にあたる258.7万台を販売。価格改定の影響もあり、金額ベースで最大のシェアを確保し、市場規模の拡大に貢献した。
ハード、ソフトを合わせた2023年国内家庭用ゲーム市場規模は4038.8億円。22年の3748.2億円から290.6億円増で、前年比107.8%となっている。