義足の両脚で五輪出場したピストリウス、恋人射殺で服役も刑期半分で仮釈放 2029年まで監視下、暴力セラピーも

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 オスカー・ピストリウス
 オスカー・ピストリウス

 両脚が義足であるにもかかわらず、2012年ロンドンオリンピックに陸上の短距離で、南アフリカ代表として出場したオスカー・ピストリウスが仮釈放された。2013年のバレンタインデーに南アフリカ・プレトリアの自宅で恋人リーバ・スティンカンプさんを射殺した罪で禁固13年5か月の実刑判決を受けていたピストリウスは5日、刑期の半分を服役した後に出所した。

 リーバさんの母ジューンさんは、ピストリウスの仮釈放に際して声明を発表、「愛するものが帰ってこない限り、正義は決して存在しませんし、服役がどれほど長くてもリーバは帰ってきません。後に残された私達が終身刑を科されているのです」とした上で、自身に残された時間をリーバさんの遺産を継承するために設立したリーバ・レベッカ・スティンカンプ財団の活動に費やしてゆくとした。

 出所後はプレトリアの叔父の家で暮らす予定のピストリウスは、2029年まで監視下におかれるほか、社会奉仕活動に加え、怒りや「ジェンダーに基づいた暴力」に関するセラピーを受ける義務がある。

 ピストリウスは、鍵がかかったバスルームのドアを通してリーバさんを射殺、法廷では恋人を侵入者と間違ったと主張していた。当初、故殺罪で懲役5年の判決が下されたものの、後に最高裁判所で判決が覆され、最終的に殺人罪で有罪となり懲役13年5か月が言い渡されていた。

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