アンドリュー・ロイド・ウェバー(75)は、ポルターガイストを家から追い出すために神父を呼ばなければならなかったという。『オペラ座の怪人』で知られる作曲家のアンドリューだが、ロンドン中心部のベルグレービア地区にある19世紀の自宅から、家のさまざまな場所に紙の山を並べて喜ぶいたずら好きな霊を取り除くために、教会の助けを借りたと説明した。
デイリー・テレグラフ紙に、所有している劇場で幽霊を見たことがあるかと聞かれたアンドリュー。「見たことはない」と答えた一方で「イートン・スクエアの家にはポルターガイストがいた」「演劇の台本を取ってきて、どこか目立たない部屋にきれいに山積みにしておくんだ。結局、神父に来てもらってお祓いをしてもらい、それは去っていったよ」と話している。
ミュージカル演劇の第一人者のアンドリューは舞台上で幽霊を見たことはないが、かつての共同制作者だったキャメロン・マッキントッシュは、現在アンドリューが所有するロンドン最古の劇場、ドゥルリーレーン・シアター・ロイヤル で遭遇した「神秘的な」存在を思い出し、こう話している。「1989年の『ミス・サイゴン』の初日の夜、僕は広大な舞台に上がり、(デザイナーの)ジョン・ネイピアと一緒に立った。誰もいない美しい客席を眺めていると、寒気がして、頭上の格子からかすかな音が聞こえた」「僕たちがいる光でさえ、神秘的な色合いを帯びているように見えた。1分もしないうちに消えてしまったけど、僕たち2人は何か気配を感じたよ」。しかし、その「気配」は作品にとって良い兆しだったようでこう続けている。「劇場の老マネージャー、ジョージ・ホアが僕に『灰色の男だよ。大ヒット作になる時いつも現れるんだ』と話してくれたんだ」