俳優イ・ソンギュンさんが死亡した件で、韓国の警察が厳しい取り調べを数回行ったことを弁明した。アカデミー賞受賞作の『パラサイト 半地下の家族』で知られるイ・ソンギュンさんは27日、首都ソウルで車の中で死亡しているのが発見された。韓国の通信社「聯合ニュース」によると、イさんが家を出た後、妻が遺書らしきものを見つけたことから警察に通報したという。
同国では、警察の3度に渡る厳しい取り調べが自殺とみられる死に繋がったと非難の声が挙がっている。今回仁川(インチョン)警察庁のキム・ヒジュン庁長が、その指摘に対して発言。警察の対応は正当なもので、イ・ソンギュンさん側の話を聞くために本人の同意のもと取り調べを行ったとした上で「故人の捜査は、法で定められた過程で、特定の報道や証言、証拠に基づいて行われた」と釈明した。また同庁長は、イさんの死に対し「深い遺憾」を表明すると共に遺族へのお悔みの言葉を述べた。
警察は、今月23日から24日にかけて、薬物検査では陰性が出ていたにも関わらず、19時間にわたり取り調べを行ったと地元メディアは報じている。
10月からマリファナなどの薬物を使用した疑いで捜査を受けていたイ・ソンギュンさんは、ウェイトレスに騙されて薬物を服用したと主張し疑惑を否定していた。