大人気ゲーム「ウマ娘」にも登場するG1ホース・メイショウドトウとボス猫・メトの交流などが描かれたフォトブック「ボス猫メトとメイショウドトウ 引退馬牧場ノーザンレイクの奇跡」(著・佐々木祥恵、企画・猫びより編集部、辰巳出版)が好調だ。発売初日の12月6日に重版が決定した。
舞台は競走引退後の馬たちが余生を過ごす北海道新冠町の引退馬牧場・ノーザンレイク。そこで暮らすマイペースな牧場のボス猫・メトと、G1ホース・メイショウドトウをはじめとする馬たちの交流をたっぷり楽しめる1冊。売り上げの一部はノーザンレイクの馬たちのために使われる。
新冠牧場開場直後にどこからともなく現れ、「メト」と名付けられたその猫は、のびのびと馬たちの交流を楽しみ、馬たちの背に乗る様子などがテレビやネットニュースでもたびたび取り上げられるスター猫になった。
競走や繁殖引退後に余生を送ることのできる馬はほんの一握り。ノーザンレイクは、縁の繋がった引退馬たちに少しでも余生を謳歌してもらおうと著者らが私財を投げ打って2020年7月に開場した牧場だが、飼料の高騰等もあり牧場の先行きは不安だったという。そんな中、メトと馬たちに友情が芽生えるにつれノーザンレイクはSNSやメディアで有名になり、競馬ファンだけでなくメトのファンも急増。メトは、引退馬とそれを支える人間の奇跡の救世主となった。
広い大地を悠々と生きる馬、マイペースに 生を楽しむ猫、それぞれの魅力がたっぷり詰まった写真の数々。競馬ライターとして活躍する傍ら、ノーザンレイクで馬たちの世話をしている著者・佐々木祥恵が書き綴 った猫や馬たちのエピソードも収められた。種を超えた交流と愛情に、胸が熱くなること間違いなしの1冊に仕上がった。
著者の佐々木祥恵さんは「まさか発売初日で重版になるとは、驚きとともに素直に嬉しいです。これまでお世話になったたくさんの方に感謝です。馬について、そして引退馬について知らない方がまだたくさんいらっしゃると思います。これを機にノーザンレイクの猫や馬、そしてノーザンレイクという牧場を通して、引退馬について関心を持っていただけると幸いです」とメッセージを寄せた。