国民民主党の玉木雄一郎代表(54)が28日、国会内での定例会見で、河野太郎デジタル相(60)が27日の参院予算委員会の答弁でスマホを取り出して検索し、末松信介委員長(67)から注意を受けたことに「紙で調べるのもスマホで調べるのも同じ。なぜ規制しているのか率直なところ。事実関係は調べて、より正確な答弁をすればいいと思うので、禁止する理由がわからない」と述べた。
玉木氏は27日、X(旧ツイッター)でも「これをきっかけに、よく話し合ってルール変えたらいいと思う。DX、DX言ってるんだから。」と投稿。賛否両論が寄せられ、Xを見た自民党の小泉進次郎衆院議員(42)からは「やりませんか」と、国会のデジタル化を進めることに賛同する意見が寄せられた。
国会のデジタル機器に関する〝謎ルール〟を指摘する玉木氏は「タブレットは良くて、スマホはダメとか、あとWi-Fiにつないだらダメというルールがよくわからない。調べるためにはWi-Fiがつなぎがいい。セキュリティの観点からって言いますけど、国会のWi-Fiが乗っ取られやすいものになっているのがそのこと自体が問題。セキュリティ自体を高めればいい」と問題提起した。
議院運営委員会レベルでルールを決めているとして、議論を活性化すべきとした玉木氏は「野放図にやるのは良くないと思いますけれども、ルールを明確に定めて使用を解禁する方向で見直しをすべき。慣習慣例は大事なんですが、デジタル時代に合わせた新しいルールを行っていくべきだと。逆行することを国会がやるのは、DXに後ろ向きだというメッセージになるので良くない」と強調した。