EXOの元メンバークリス(本名:ウー・イーファン)が中国で性的暴行の罪を問われる中、懲役13年が確定したと韓国・中国メディアが一斉に報じた。
中国メディアの中央TV(CCTV)によると、現地時間の24日午前に北京市第3中級人民裁判所で、強姦(ごうかん)罪・集団わいせつ罪などで起訴されていたクリスの裁判が行われ、クリスの控訴を棄却し懲役13年を宣告、原審を維持したという。
クリスは2020年12月、自宅でお酒に酔った女性に性的暴行を働き、同様の手口で3人の女性に性的暴行をした疑いが浮上。さらにさかのぼること2018年7月、自宅に人を集めて女性2人に集団わいせつ行為をしていた疑いまでが提起された。そして2021年7月31日、強姦罪で刑事勾留(逮捕と同類)へ。
勾留状態のまま取り調べを受けたクリスは、2022年6月に強姦および集団わいせつ罪で起訴され、裁判を受けることに。同年11月、北京市朝陽(チャオヤン)区人民裁判所で一審が行われ、クリスの容疑を有罪と認め強姦罪に懲役11年6カ月、集団わいせつ罪に懲役1年10カ月がそれぞれ宣告された。また、刑期終了後には国外追放が命じられている。
裁判所は「ウー・イーファンは多くの被害女性が、お酒に酔った状況を狙って性的関係を持ったため、これは強姦罪に該当する。また人を集めてわいせつ行為を犯した上、その主犯であるため集団わいせつ罪にも該当する」と判決理由を述べた。
カナダ国籍のクリスは2012年にEXO(EXO-M)メンバーとしてデビューし、絶大なる人気を集めた。しかし2014年にSMエンターテインメントとの専属契約無効の訴訟を起こし、グループを脱退。以降は中国で歌手、俳優として目覚ましい活躍を見せていた。