日本維新の会の馬場伸幸代表(57)が16日、国会内での定例会見で、大阪・関西万博の会場となる人工島・夢洲(ゆめしま)に建設される大屋根(リング)を万博閉幕後に解体せず、現地で保存するか移設するプランが浮上していることについて「ケースバイケースで考えていけばいいのではないか」と述べた。
馬場氏は、1970年に開催された大阪万博のシンボルとなった太陽の塔を挙げ「太陽の塔も、万博が終われば解体する最初の予定だった。これほどいいモニュメントはないと。私は子どもながらに『けったいな(奇妙な、おかしな)もんやな』と思いましたけど、それは残そうじゃないかということで、今も残っている」と振り返った。
太陽の塔と通天閣が、歌謡曲の歌詞にも出てくるほど大阪の大きなシンボルになっているとした馬場氏は「あの木で造られた回廊もですね、そういう形で受け継いでいかれればいいと思います」と、リングが残されたり移設された場合、大阪の新たな象徴になることを願った。
大阪万博開催時、5歳だったという馬場氏は「太陽の塔ができた時、最初の多くの反応は『けったいなもんできたな~』という感じでしたよね。ミャクミャクも最初評判悪かったんですけれども、今はもうミャクミャクとかわいがられていますから。太陽の塔もそういう流れで現存していますから、モニュメントとしていろんな利活用してほしいと思います」と話し、建設費350億円のリングもミャクミャクのように浸透することを期待した。