Netflixで配信中の韓国ドラマ「無人島のディーバ」が、迷惑撮影の議論に包まれた。
本作は、オーディションを受けるため船に乗り込んだ少女モクハが不慮の事故で漂流し、15年ぶりに救助され歌手を目指すディーバ挑戦記。「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」で主演を務め、日本でも大きな人気を集めたパク・ウンビンが主役のモクハを引き受け、放送前から大きな話題を集めていた作品だ。
複数の韓国メディアによると13日、同作が済州(チェジュ)島の海浜で許可なく撮影した後、石を大量に放置したことが明らかに。島民は「済州でドラマの撮影をよく見るが、こんなに後片付けをしない無責任な撮影チームは初めて見た」と憤り、その様子がわかる写真を公開。
「無人島のディーバ」の初回と第2話の冒頭では、モクハが無人島で独り暮らす中、海辺に大量の石で大きく作られた〝SOS〟の文字が映し出されるシーンが登場していた。
この問題が広く知られると、制作サイドは13日に謝罪文を発表。「現地の皆さまにご不便をおかけしてしまい申し訳なく、深く謝罪申し上げます。住民および関係機関に撮影することを事前に説明したのですが、不十分だった点がありました。一刻も早く、期日内に原状回復いたします」と伝えた。
一方で「追加撮影の可能性があったため、現地関係者と相談して一カ所に石を集めていました」と釈明し、放置していたわけではないことを強調。「村長には撮影協力を得ていたのですが、行政手続きをよく分かっておらず、行政側の協力は得ていませんでした」と説明している。
しかし住民によれば、石の山は数カ月間も放置されていたといい、このニュースが大衆の目に留まってから慌てて対応した感が否めないそうだ。
「無人島のディーバ」の評判は良く、物語後半に向けてこのまま上昇気流に乗るかと思われた矢先、制作サイドの不誠実な行動で物議をかもし、視聴者をがっかりさせている。