立花孝志氏、来年の東京都知事選に候補者200人擁立プラン 6億円選挙ジャックでチューナーレステレビ普及させる

杉田 康人 杉田 康人
NHKから国民を守る党の総会に出席した(左から)立花孝志氏、斉藤健一郎参院議員、浜田聡参院議員=国会内
NHKから国民を守る党の総会に出席した(左から)立花孝志氏、斉藤健一郎参院議員、浜田聡参院議員=国会内

 政治団体・NHKから国民を守る党党首で、政治家女子48党の代表権を大津綾香氏(30)と争う立花孝志氏(56)が8日、国会内でのNHKから国民を守る党総会で、2024年の東京都知事選に候補者200人を擁立するプランをブチ上げた。

 「NHKをぶっ壊すTV」と銘打ったチューナーレステレビ販売を手がける立花氏は、ビッグスポンサーとする新しい支援者の存在を挙げ「何とか200人出せないか。お金を持っている人に、来年の東京都知事選挙について、とにかく力説していこうと思っている」と、かつて例のない大量擁立を目指すとした。

 立花氏は、小池百合子氏(71)が都知事に当選した2016年の東京都知事選に立候補。「NHKをぶっ壊す!」の政見放送が話題となった。「僕が世に出たのは、2016年の東京都知事選なんですよ。たった300万円で伸びた」と、供託金300万円で〝バズった〟と述懐した。

 「要は東京都知事選って、たった300万円でめちゃめちゃ宣伝できるんですよ。非常にチャンスなんですよね。商品の宣伝はできないけど、製品の提供はできる。チューナーレステレビっていうのは製品なので『そろそろテレビをチューナーレスにしてNHKと契約しないでいいテレビに変えていきましょう』と、チューナーレステレビの性能を書いたものをポスター掲示板に貼る。政見放送でも言う」と、チューナーレステレビの本格普及をもくろむ。

 大量に候補者を擁立する大義名分として、立花氏は「200人が立候補すると、掲示板が立てられない。仮に(掲示板が)5段としても130人。補欠選挙もあるので、物理的に無理ということになる。それならポスター掲示板はやめようという話になる」と説明した。

 選挙ポスター掲示板を「明らかに既得権益側が有利な制度でしょう。新規の人が参入しやすくするためには、掲示板自体をやめてしまう。選挙で一番お金がかかるのは、ポスター掲示板なんです」と指摘。「選挙自体を変えていくのもそうだし、同じ有名人の写真を200枚貼ってしまえば、インスタ映えする。まさに選挙ジャック。でも合法なんですよ。そういうことをしないと変わらない。選挙に行かない人にしてみれば『小池百合子1枚しかないよ』みたいな驚きがある。デジタルサイネージとか常設のものにしてしまえば、事足りる話」と、選挙制度改革を口実とした。

 立花氏は「チューナーレステレビなんて売っても、売れてないじゃないかってことになるんですけど、この1年間にあのジャニーズも崩れたわけですよ。テレビはもう崩せるっていうところまで来ている」と青写真を描く。

 都知事選への200人の擁立は大言壮語にも聞こえるが「実際やったらすごいでしょ。歴史に残りますよ。6億円でできるんですよ。お金持っている人が、日本の政治が変えられるんだったら出しますよ。ただ、大義名分がないとダメだから」と、2024年7月に控えた小池都知事の任期満了に向けさまざまな手を打っていく。

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