英ベテランシンガーのロビー・ウィリアムス(49)は、6日間酒と薬物に溺れ144時間眠らなかったことがあり、あの時は死に近かったと感じているという。90年代には飲酒と薬物の摂取が自分の「超能力」だと考えていたものの、それが「死への早道」だったかもしれないと今になって気づいたそうだ。
1996年の大きな出来事を回想し、ロビーはザ・サン紙にこう語っている。「僕は自分が最も多く吸引し、薬物を摂取し、酒を飲むことができると思っていた。当時はそれが超能力だと思っていたんだ」「それが死への早道だとは知らなかった。自分が不滅だと感じていたし、死ぬとは思わなかった。その後初めて、自分があと少しで死ぬところだったと気づいたんだ」「6日間眠らずにいた。ディーラーと取引している人と一緒にいたんだけど、6日間のハイ状態はあっという間だった」
そして、テイク・ザットとのMTVアワード出演前に「黒い胆汁」を吐いたことも明かしている。「ブリュッセルでの最初のMTVアワードの前に、テイク・ザットと共にとても長いセレブの週末を過ごしたことがあった」「僕は完全に精神的におかしくなって、ありとあらゆるものをあらゆる量摂取して、出演前に内臓から黒い胆汁を吐き出していた。トイレの床が真っ黒になったよ」「医者に何かを注射してもらって出演した。それで怖くなったんだ」「パフォーマンス後、また外に出て何事もなかったかのように続けたよ」
ロンドンに戻ったロビーはその後、自分が依存症だと気づいたとしてこう続けた。「翌日、僕たちはロンドンに飛んだ。チェルシー・ハーバーのあたりを歩いていて突然衝撃が走ったんだ。『ああ、僕はアルコール依存症で、中毒者なんだ』ってね」「死の間際にいたのに自分の良識に背きそれを続けていたから、バンドが終わる頃には僕は完全なアルコール中毒になっていて、荒れた時間を過ごしていた」
ロビーの人生を描いた4部構成のネットフリックスのドキュメンタリー『ロビー・ウィリアムズ』が11月8日に公開となるが、同作品の制作は「トラウマを見る」ようなものであり「自分が巻き込まれた事故」を目撃するようなものだとロビーは最近タイムズ紙にこう語っていた。「まるで自分が巻き込まれた事故をスローモーションで見ているようだった」「 (ドキュメンタリーの制作は) 自分の精神疾患に非常にゆっくりと、すごく長い時間をかけて、とてもゆっくりとしたペースで耐えるようなものだった。特別な経験だよ。サポートする団体も少ないしね」「ドキュメンタリーの制作を依頼された時、こんなジングルを考えたよ」「トラウマウォッチ!トラウマウォッチ!」「テイク・ザットにいて、脱退して、ドラッグをやって、本当に太っちゃった」