大阪府の吉村洋文知事が23日夜にX(旧ツイッター)を更新。岸田文雄首相が同日、衆院本会議で所信表明演説を行い、その中で経済対策を強調したことに対して「自民党政治では無理」と一刀両断に切り捨てた。
吉村氏は岸田首相の経済対策について「本気で経済を強くしたいなら、税や補助金コントロールでは無理。規制緩和し、新ビジネスの流入と切磋琢磨を認め、雇用の流動化を認めないといけない」と指摘し、その上で「業界団体の自民党政治では無理だろう」とダメ出しした。
所信表明演説で、岸田首相は「経済、経済、経済」と、経済という言葉を29回も繰り返した。同首相は、物価高を克服するために「税収増分の一部を公正かつ適正に還元し、物価高による国民のご負担を緩和する」と宣言。また、持続的な賃上げや活発な投資がけん引する成長型経済に向けて、「3年程度の変革期間を視野に入れて、供給力の強化に取り組む」などと力説した。
そうした表明をバッサリ切った吉村氏の投稿に対し、フォロワーからも「どのように強化して行くのか国民にもっと説明して欲しいです」「まずは減税と賃上げで庶民の支出を増やす方向にしてほしいです」「経済対策って言っても検討止まりで終わりそうですけど」などと具体性を欠いた首相発言への注文や懐疑的な意見が相次いだ。その一方、吉村知事に向けて、「で、大阪万博の中止は?」「中止して。国費使用反対」といった声もあった。