12月公開の新作映画『エクソシスト 信じる者』の撮影現場が、「奇妙なエネルギー」の影響を受けていたという証言が出てきた。今作は12歳の少女が悪魔に憑りつかれた姿を描いた1973年のホラー名作『エクソシスト』の直接の続編となっている。前作では撮影中に多くの悲劇が起こったことでも知られており、『エクソシスト』公開前後には、バーク・デニングス役のジャック・マッゴーランが公開1カ月前にインフルエンザで命を落とすなど複数の関係者が死亡していた。
今回続編の監督を担ったデヴィッド・ゴードン・グリーンが、撮影が「霊的激しさ」に影響を受けていたことをSFX誌に明かした。撮影中に超自然現象を経験したかと質問されたグリーンは「なかったとは言えません。室内に、あの種の霊的激しさが存在した場合はね。俳優や役柄、題材だけを言っているんじゃないんです。（カメラの）台車や（マイクの）ブーム担当の人など全ての人がエネルギーをもたらしています」「あなたが何を信じていてもかまいませんが、激しさを持ち合わせた人々が一室に集まると、変なことが起こるのです」と答えた。
ウィリアム・フリードキン監督による『エクソシスト』の撮影では、原因不明のセットの火事や、また別の日には現場が雪に覆われたりする事態が起きていた。また悪魔に憑りつかれたリーガンの母親クリス役を新作でも続投しているエレン・バースティンは、娘が体当たりしてくるシーンで背中に大けがを負った。
さらにグリーン監督は、呪われた前作と同レベルの出来事は起きなかったものの、実際に通常のセットとは空気が違ったとしている。「オリジナルの映画で聞いたようなことはありません。エレンは、ある時は非常に情熱的に、ある時はユーモラスに、またある時は悲劇的にそれらの話をします。でもそこには間違いなく奇妙なエネルギーがありました」
「文字通りのゾクゾクするような話はありません。床から何かが出てきて、私達を訪ねてくるようなことはなかったのですが、確実に電気が存在していました」
