ミュージシャンのマリリン・マンソン(54)が、ビデオ撮影者の女性に鼻水を吐きかけたことで、20時間の社会奉仕活動と1400ドル(約20万7000円)の罰金の支払いを命じられた。
2019年8月19日のニューハンプシャー州ギルフォードのバンク・オブ・ニューハンプシャー・パビリオンでのコンサート中に起きた同事件により2つの軽罪で起訴されていたマンソンは、リモートでの出廷を希望していたものの、判事からニューハンプシャー州ラコニアの法廷への出廷を命じられていた。
18日、同処分を受けたマンソンは検察側との司法取引により、唾を吐いたとするもう1つの容疑は棄却された一方で、鼻水を飛ばした容疑についてだけは罪状は争わずとも罪を認めないとした。
推定2500万ドル(約37億円)の財産が激減し、現在250万ドル(約3億7千万円)しかないと言われているマンソンには、2025年まで逮捕されずに、ニューハンプシャー州での公演を地元警察に届け出なければならないという条件が付いている。
警察の供述書によるとマンソンは、会場のステージ・ピットでビデオ撮影者のスーザン・ファウンテンさんに近づきカメラに顔を近づけ「大量の唾」を吐いた後、再度スーザンさんに近づいてひざまずき、片方の鼻の穴をふさいで、もう片方の鼻から鼻水を飛ばしスーザンさんの腕と手に吹きかけたという。同コンサートの映像を検証した警察によるとマンソンは「スーザンさんに向かってかなりの量の粘液を吹きかけた」とされ、「伏せて立ち去るスーザンさんを指差して笑う」姿もあったとされている。
同処分を下した判事はマリリンの行為を「ひどく悪質なもの」だとしている。マンソンはここ2年間で大勢の女性から性暴行で訴えられており、その中には元婚約者のエヴァン・レイチェル・ウッド、女優のエスメ・ビアンコ、モデルのアシュリー・モーガン・スミスリーンといった著名人もいる。これらの訴訟に関して、マンソン本人は一貫して否定している。