コメディアンで司会者、俳優としても活躍しているのラッセル・ブランド(48)がレイプや性的暴行、感情的虐待などで4人の女性から告発されている。歌手ケイティ・ペリーの元夫で、妻ローラ・ギャラハーとの間の第3子の誕生を控えるラッセルは、人気の絶頂期であった2006年から13年までの7年間にそれらの過ちを犯したと言われているが、本人はそれを否定している。
サンデー・タイムズ紙、タイムズ紙、英チャンネル4による共同調査の結果、ラッセルの性的暴行疑惑が明るみに出たかたちで、16日にはその調査を追ったドキュメンタリー番組が英国で放映された。
ラッセルは、英国でラジオやテレビのプレゼンターを務め、その後映画『寝取られ男のラブ・バカンス』や『伝説のロックスター再生計画!』などに出演。ハリウッド俳優として活躍していた頃に女性達に暴行行為を行ったとされているほか、タイムズ紙は別の女性達もラッセルの「支配的、虐待的で侵略的な行動」を告発していると報道した。
同疑惑が報道される数時間前、ヘロイン依存症を克服し、現在は自己啓発の講演者としても活動するラッセルは、110万人のフォロワーを誇るX(旧ツイッター)と登録者数660万人以上の自身のYouTubeチャンネルに動画を投稿。その中で「手当たり次第」に女性達と性行為をしていた当時の性的関係の全ては同意の上であったとして、告発内容を完全否定した。
4人の女性には、当時まだ16歳で高校生だった時にラッセルとの3か月に渡る関係の中で性的暴行を受けたという現在31歳の女性や、ラッセルのロサンゼルスの自宅でレイプされた同日に、レイプ被害者のための施設で治療を受けたという女性が含まれている。
一方でラッセルは、番組が放送された同夜に、予定通りロンドン公演を敢行、応援メッセージを掲げた2000人のファンに拍手と声援で迎えられ、性的暴行疑惑に関するコメントは避けたものの「君達のサポートに本当に感謝するよ。愛してる」と語っていた。