「VIVANT」最終回 午後9時57~59分に視聴者の〝くぎ付け度〟が最高値 一件落着→不穏で視線が画面に

よろず~ニュース調査班 よろず~ニュース調査班
 堺雅人
 堺雅人

 俳優・堺雅人主演のTBS系日曜劇場「VIVANT」(日曜、後9・00)が17日、最終回を迎えた。壮大なスケールと緻密に張り巡らされた伏線でSNSを巻き込んだ話題作の完結。視聴者が最もくぎ付けになったのは、どのシーンなのか。テレビ番組やCMの視聴分析などを行うREVISIO社が集計した新データ「注目度」によると、午後9時57~59分であることが分かった。

 同社は家庭に人体認識技術を搭載した機器を設置し、テレビスクリーンの「視られている量」を測定。今回使用する指標「注目度」とは「テレビの前にいる人(滞在者)のうち、テレビ画面に視線を向けていた人(注視者)の割合」を指す。つまり、同指標が高いということは、テレビの前の視聴者がくぎづけになったことを表す。調査地域は関東エリア2000世帯。

 最終回放送中の毎分データによると、注目度が最も高かったのは午後9時57~59分で78.9%を記録。この時間帯、劇中ではテロ組織・テントのリーダーであるノゴーン・ベキ(役所広司)が公安に身柄を拘束されることに。テントの面々は額を地面につけ、ベキと最後の別れをかわす。一方、テントのモニターがまだ日本の中枢に入り込んでいることに危機感を抱く別班の乃木憂助(堺雅人)と黒須駿(松坂桃李)は、凄腕ハッカー・太田梨歩(飯沼愛)と協力し、日本のモニターをあぶり出そうとする。

 ベキの逮捕によるテント解体で一件落着かに思われた物語が一転、不穏ムードに突入。日本の中枢に入り込んだモニターの正体がついに明らかになるとあって、視聴者の視線が画面にくぎづけになった。

 2番目に注目度が高かったのは午後10時10分で、76.6%を記録。内閣官房副長官・上原史郎(橋爪功)に対し〝復讐〟を果たそうと銃口を向けるベキと、そこに立ちはだかった乃木。ベキは乃木の銃撃に倒れ、復讐は実の息子に阻止されるのだが…。父親であるベキに乃木は発砲できるのかという緊迫したシーンに視聴者の注目が集まった。

 3番目に注目度が高かったのは午後10時16分で、76.4%を記録。これは乃木が柚木薫(二階堂ふみ)とジャミーンと再会し、抱きしめるシーンだった。幸せをかみしめる乃木の視線の先には赤い饅頭が置かれていて…。愛ある大団円であるとともに、次回作に期待を抱かせるラストに注目が集まった。

 最終回の注目度最高値(78.9%)は、9月2日にテレビ朝日系で生中継された「FIBAバスケットボールW杯 日本×カボベルデ」の最高値78.3%(第2Q、富永啓生が3ポイントシュートを連続で決めたシーン)や、3月に同局系で生中継された「WBC決勝 日本×アメリカ」の最高値77.6%(優勝決定の瞬間)を超える数字だった。

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