虎党が待ちに待った瞬間だ。プロ野球の阪神タイガースが14日、甲子園球場で読売ジャイアンツを4対3で下し、2005年以来18年ぶり6度目となるセ・リーグ制覇を球団最速で決めた。
先発の才木が好投を続ける六回、大山の犠飛で先制すると佐藤輝の20号2ランで一挙3点を奪った。七回に岡本和のソロで追い上げられるも、相手の失策絡みで1点を追加して再び突き放す。八回には岩貞が大城卓にタイムリーを許し2点差に迫られたが、石井、島本の継投で後続を抑えた。九回は1死後に岩崎が坂本にソロを浴びて1点差となったが、後続を振り切った。
6回宙に舞った岡田監督は「あしたから広島に行くんで、何とか甲子園でたくさんのファンの前でなんとか決めようと、みんなと思っていたので、うれしいです」と喜びを口にした。前日に10連勝でマジック1として王手をかけると、今季チーム最多の11連勝でアレをつかみ取った。「勝負は9月だと思っていたのですけど、まさか9月にこんなに強くなるとは。勝ち過ぎたけど、選手が力をつけてチームができたんでしょう。選手のおかげです」と驚きながらも、選手に感謝した。
アレについても「まさか、ここまでみんなに浸透するとは思わなかった。きょうでアレは封印して、みんなで優勝を分かち合いたいと思います」と優勝の言葉を解禁。「クライマックスシリーズを乗り越えて、最後は日本シリーズへ。当然、負けられないし、日本で最後まで試合をしたいです」と先を見据えた。