ノバク・ジョコビッチ コロナワクチン接種拒否で「世界一にの悪人」扱い 選手生命の危機振り返る

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ノバク・ジョコビッチ
ノバク・ジョコビッチ

 テニスの全米オープンで最年長優勝したノバク・ジョコビッチ(36)は新型コロナウイルスのワクチン接種を拒否し、選手としてのキャリアを危うくし「世界で一番の悪者」のように扱われたと感じたという。

 10日の全米オープンで優勝、グランドスラム通算24回目のタイトルを獲得したジョコビッチは、昨年1月、ワクチン接種拒否の決断をしたことによりオーストラリアから国外追放され、アメリカに入国できず、同年のオーストラリアと全米オープンの両方に出場不可となっていた。

 テニス界のスター、ジョン・マッケンローのテレビ番組『マッケンローズ・プレイセズ』でのインタビューで、ジョコビッチはワクチンに対する自身のスタンスをこう説明している。「ワクチン接種に反対したことはない。常に選択の自由を支持していたんだ。そしてそれを本当に当然のことだと思っていた。多くの人に選択肢があるとは思えなかった、本当に」「(自分が)世界の悪者であるように感じたよ。僕はただ戦い、テニスをしたかった。自分の最も得意とするところだから」

 そんなジョコビッチは以前、自分は決して「反ワクチン派」ではなく、選択の自由を望んでいると主張。「僕がワクチンに反対したことはない。しかし自らの身体に何を入れるかについて選択する自由を常に支持してきた」「僕にとって、自分の身体に対する決断権の原則の方がどのタイトルやほかの何よりも大切だから。僕はできるだけ自分の身体を把握しようと努力している」とBBCに語っていた。

 さらに「常にウェルネス、ウェルビーイング、健康、栄養学について熱心に学んできた」とも話しており、ワクチン接種の決断には、「食生活や睡眠パターンなどの要因が、選手としての能力にどんな影響を与えるかという懸念に影響された部分もある」としている。

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