ティム・バートン監督 AIによるスタイル模倣で憤慨 人間性「吸い取られた」

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 ティム・バートン
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 テイム・バートン(65)が、AIに自身の人間性を「吸い取られた」と感じたという。『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の原案、製作で知られるバートン監督だが、今年7月にオンラインメディアのバズフィードが、AIによるバートン風のディズニープリンセスらの画像を公開、良くできてはいたものの、青ざめた顔や大きな目、長い暗色のゴシックドレスを着たディズニープリンセスらについて、自身のアニメーションスタイルを模倣され不愉快な気持ちになったそうだ。

 ティムはインデペンデント紙にこう話す。「ディズニーキャラクターの私バージョンへの変換をAIにさせたんだ!それがくれた感情について表現できない。別の文化でこう言われるのを思い出した。『私の写真を撮らないでくれ、魂が抜き取られる』という」「それは誰かから何かを吸い取るようなものだ。君の魂や精神から何かを奪うもので、それが自分に関するものであったなら非常に不快だよ。ロボットが君の人間性、魂を奪うというね」

 AIの使用は現在脚本家や俳優らがハリウッドでストライキを行っている理由の要因の1つであり、マイケル・キートン、ウィノナ・ライダー、ジェナ・オルテガ、キャサリン・オハラ、ウィレム・デフォーら出演のバートン監督の新作映画『ビートルジュース2』はストが起こる前に完成間近を迎えていたという。

 バートン監督はこう続けた。「ほぼ出来上がっていたことに感謝している。(残り)1日半だったんだ」「やらなければいけないことはわかっていたし、99%は終了していた」

 今回、大作映画の製作は疲弊するとしてバートン監督はこう明かしてもいた。「後で見返すのが難しい理由はこれ。何であろうと、今も感情的になってしまうから。そこから解放されないんだ。けど、一緒に仕事をした仲間とは楽しんでいるよ」「この最後となる『ビートルジュース2』は本当に楽しかった。全てを引きはがして、良い人々、俳優、人形らと仕事をするという基本に戻ったから。僕はなぜ映画製作が好きなのかという原点に立ち返った感覚だった」

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