日本における台北市の文化、グルメ、特産品等の観光資源に関する魅力ある情報を発信し、台北市のイメージアップおよび観光振興促進のための「久しぶり、台北!観光キャンペーン」が、2023年から2024年にかけて実施される。
これを記念して、台湾出身タレントとしても知られ、日本で抜群の知名度を誇る、アジアで活躍中のビビアン・スーがキャンペーンキャラクターとして台北市観光大使に就任、記者会見に登壇し台北の魅力を存分に伝えた。
会見後、インタビューに応じたビビアン・スーは、今回紹介したスポットの中で特におすすめしたい場所として「台北ミュージックセンター」を挙げ、「周辺もとてもきれいで、すてきなんです。会場へは、お客さんとして何度か足を運んでいるのですが、いつか私もここでコンサートやファンイベントをやりたいです!」と意気込んだ。
またビビアン・スーにとっての「母の味(料理)」は「東坡肉(トンポーロー/豚の角煮)」だと言い「とてもおいしくて、仲の良い友達も私の母に『たくさん作って!』とお願いする一品です(笑)」と明かしてくれた。さらに「母は私たちを育てるために、昔、北海道で高山茶を販売していたそうです。なので、今でもたまに台湾茶道のお作法で、お茶を淹れてくれます!」と、意外なエピソードも。
コロナ禍を経て昨年、約3年ぶりに日本に来た際、変わっていたこと、また変わっていなかったことはあったかを尋ねると「新しいビルやお店がたくさんできていましたが、人々の親しみやすさは変わっていませんでした! 今回は、街を見てまわる機会がなかったのですが、渋谷駅の東口にある歩道橋を初めて見て、驚きました」と、街並みの変化を実感したという。
最後に、ビビアン・スーにとって「日本」の落ち着く場所、「台湾」の落ち着く場所はあるかを聞いた。「私の落ち着く場所は、祖母の家です。子どものころ、毎年夏休みになると楽しみにしていたのは、苗栗(ミャオリー)の山の中にある、祖母の家に帰ることでした! 山の空気は最高で、温泉に漬かったり、自然を満喫したり、夜は星空を眺めて家族でおしゃべりしたり、星空の下、野外でギターを弾いたり、歌を歌ったりと、いつ帰ってもとても幸せな気分になりました」と回想。
「祖母はもう天国に逝ってしまいましたが、私たちは時間を見つけては、のんびりと自然に癒やされに帰り、英気を養ってリフレッシュしてから都会に戻って仕事に励みます。山の中では、普段の忙しいペースから解放されて、ゆっくりと過ごすことができ、slow downするにはもってこいの場所です」
対して日本では「本当に多忙で、東京に住んでいた8年間は朝起きてすぐに仕事へ行き、遅くまで働くことがほとんどでした。なので東京をゆっくり楽しむ余裕がありませんでしたね。それでも東京の街を歩いたり、景色を眺めたり、小さなお店を散策したり…それが私にとって、大切な息抜きでした。私はどんなに余裕がなくて忙しくても、その合間にひとときの自分時間を作り、仕事の中で小さな幸せを見つけています!」と笑顔を見せた。