東京ドームで5日と6日に公演を行い、大盛況で幕を下ろした4人組ガールズグループaespa(エスパ)。そのメンバーのウィンターに殺害予告がネット上で投稿され、一時騒然となった。
韓国メディアのwikitreeによると7日、オンラインコミュニティーDCインサイト内の「女性芸能人ギャラリー」に、「8日に出国するaespaのウィンターを凶器で刺し、殺害する」という題目が投稿されたという。原文は論争中に削除されたが、この投稿は急速に拡散され、一部のネットユーザーは警察に通報している。
同メディアは該当事案について、所属事務所であるSMエンターテインメントに連絡を取ったものの、返答はなかったそうだ。
aespaはアメリカの人気野外フェスティバル「Outside Lands Music & Arts Festival」に参加するため、8日に仁川空港からロサンゼルスへ旅立った。当日は件の殺害予告のため、十数人の警察官が空港へ配置されたという。
最近韓国では、不特定多数を相手にした凶器による暴行事件が多発。7月21日にソウルの地下鉄新林(シンリム)駅4番出口近くの商店街の路地裏で、30代男性が無差別に凶器を振り回し1人が死亡、3人が負傷し病院へ運ばれた。また8月3日には、京畿道(キョンギド)のソヒョン駅でチェ・ウォンジョン容疑者が、無差別凶器乱暴事件を起こしている。
相次ぐ凶器乱暴事件の予告で5日、警察は史上初の「特別治安活動」を宣言。これは、治安維持が難しいと判断された場合、警察庁長の裁量で人員と装備を集中投入する措置だ。
警察は地下鉄の駅やデパートなど、全国247カ所に警察官1万2000人余りを配置、全国14の市・道警察庁が管轄する多重密集地域43カ所には、ライフルと拳銃で二重武装している警察特攻隊戦術要員(SWAT)107人を配置した。
さらに予告文で犯行場所として指定されたり、人が多く集まる11カ所には戦術装甲車も投入されたという。