ロックバンド「メタリカ」が、ライブ中に、客席に備え付けのクッションをファンらが投げつけ破壊したことで多額の弁償をしていたことが分かった。米カリフォルニア州ロング・ビーチ・アリーナでのライブ中、ファンらはそのクッションをフリスビー代わりに飛ばしていたそうで、その後、メタリカは30万ドル(約4300万円)もの賠償金を支払うことになってしまったという。
ドラムのラーズ・ウルリッヒはコナン・オブライエンのポッドキャスト番組『ニーズ・ア・フレンド』でこう明かしている。「あそこは1万6000席だったかな。1万6000席中1万5000席ほどを何年にも渡り俺たちは、弁償している。ロング・ビーチ・アリーナでプレイするといつも、席にあるクッションを取って、アリーナの中でフリスビー代わりに遊ぶ連中がいるんだ」「次の日に(会場のスタッフが)『オーケー、メタリカ。クッションの料金30万ドルになります』って」
そして地元のラジオ番組で注意喚起する羽目になったとし、ウーリッヒはこう続けていた。「KNAC (ロサンゼルスのヘヴィメタル専門のラジオ局)でファンに何度も警告しなくてはいけなかった。『聞いてくれ。君たちは俺たちのファン。俺たちは君たちのファンだ。全員が一緒だ。君たちに素晴らしい時間を過ごしてほしいし、それを俺たちはサポートする。しかし1つだけわかって欲しいことがある。会場のビルに、権威に、ある人間に、いかれたもの全てに自分は反抗していると感じている人に聞きたいが、君たちは本当に反逆的かってことさ。君たちが実際刃向かっているのはメタリカだ』とね」
一方ロサンゼルス・メモリアル・コロシアムでのライブでは以前、4万脚の折り畳み椅子がステージに投げ込まれライブを中止する事態となったことがあるそうで、ウーリッヒはこう続けた。「ライブ構成に関する物理的な要素がちょっと予想外だったことがあるよ。LAコロシアムのサッカー場でステージの前は全て芝生で席は全て折り畳み椅子となっていた」「4万脚の折り畳み椅子のせいで、セットリストが3曲で終わるのを想像できる?3万、4万の折り畳み椅子がステージに投げ込まれた。ショーを中止しなくてはいけなかった」