西千葉の時計店の約50年のビフォーアフターをおさめた写真がSNS上で大きな注目を集めている。
「西千葉1972 → 2019」
と件の写真たちを紹介したのは「昭和レトロ香ばしい町並み」のアカウント(@koubashimachi)。
1972年の写真は、まだ「東京ウォッチ」という時計店が独立開業して間もない頃に撮影されたもの。妻やご近所さんと共に写る若い店主はいかにも精力的で、夢に満ちあふれた一枚だ。
一方、Googleマップから引用された2019年の写真は同じ場所を写したものだが、店はおそらくすでに営業しておらず廃墟同然。おろされたシャッターも所々錆びてしまっており、なんとも物悲しい雰囲気だ。
諸行無常を感じるこのビフォーアフターに、SNSユーザー達からは
「千葉大の近くですねー
近くの某定食屋でバイトしてたので懐かしいです」
「いい写真だ
夢があって、これからやるぞってのが伝わってくる」
「端に写ってる模型屋のロン、懐かしいです。学生時代に常連仲間でよく集まってました。」
「悲しいというより、良い時代の日本を過ごせた、という感想を抱く。結婚、持家、自営業。」
など数々のコメントが寄せられている。
アカウント運営者の山本さんにお話を聞いた。
ーーこのお写真の地域についてお聞かせください。
山本:ここは千葉大学の学生街で、賑やかですが穏やかで昔からのお店も多く、地域のつながりもあってとても住みやすいエリアです。7年住んでいましたが、今も大好きなエリアです。
ーー1972年のお写真をご覧になった時のご感想をお聞かせください。
山本:知人の店主の若かりし頃の写真なのですが、「古き良き昭和」を感じるとともに、独立して間もなく、これからやるぞー、という夢と希望に満ち溢れた写真だなあと感じます。
お店は一枚目の写真の後に移転拡張しています。店主は2018年に亡くなるまで50年近く生涯現役で時計店を営んでおられました。亡くなるその日まで時計を修理し続けていたそうです。
ーー店主とはどういった繋がりがあったのでしょうか?
山本:近所の居酒屋でお互い常連客で、私は趣味でイラストも描くのですが大変気に入って頂き、店主の名刺用イラストを頼まれて描いたりと大変仲良くしていただきました。
ーー投稿の反響へのご感想をお聞かせください。
山本:お店は移転拡張したのですが、50年という時代のギャップや思いのほか反響を頂いたようで、私もたたただ驚いております。
◇ ◇
山本さんのお話を聞く前と後では見え方が少し変わったが、相変わらず胸を打つのはこの写真たち。読者のみなさんは今回の投稿からどんなことを感じただろうか?
「昭和レトロ香ばしい町並み」関連情報
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