立憲民主党の泉健太代表が28日、国会内で定例会見に出席。23日のネットニュース番組で、同党を「いらっしゃっても日本は何も良くならない」、日本共産党を「無くなったらいい政党」とした日本維新の会の馬場伸幸代表の発言に「危険な党代表をトップに据えてるなあ。また、そこに維新の中から声が上がってこないのが大変不思議。やはり怖いなと思います」と批判した。
馬場氏の発言をめぐっては、共産党や立民の岡田克也幹事長も発言の撤回、謝罪を求めているが、馬場氏は拒否している。
泉氏は「公明党からも苦言が出されましたけども、どの政党があっていいとか悪いとか、そういうことを普通の党の幹部は言わない」と反発。維新を「第2自民党」と例えた馬場氏の発言を引き合いに出し「自民党の方でも、どの政党がなくなってしまえばいいとか普通は言わない」と皮肉った。
馬場氏の発言を「特定の政党に対して、政党が『なくなったらいい政党だ』などと言うことは、民主主義に対する否定や攻撃。そういったものがまかり通るのは民主主義の危機だと思いますから、共産党も含めて野党各党もそうだし、公明党もそうだし、自民党もそうかもしれませんが、そういった意味で民主主義を守るためには我々はそこは力を合わせなきゃいかんなと思いますね」と訴えた。
衆院選に向けた野党間の候補者調整について、記者団から「維新とはやはり協力はできないという認識を新たにしたのか」と問われた泉氏は「やはり民主主義を守る政党と候補者調整をするんであればやりたいなと思いますが(維新は)そういう政党だと見られるのかどうか。維新自身が瀬戸際に立っている」と強調した。
馬場氏に発言の撤回を求めるかどうかについては「撤回、謝罪をしなければ維新に返ってくるということ」と、維新への〝ブーメラン〟を予言していた。