大渕愛子弁護士、福原愛さん側から江宏傑氏への会見中止要請に怒り「関係ありません」

杉田 康人 杉田 康人
会見する江宏傑氏(右)と大渕愛子弁護士=東京・外国特派員協会(撮影・棚橋慶太)
会見する江宏傑氏(右)と大渕愛子弁護士=東京・外国特派員協会(撮影・棚橋慶太)

 リオデジャネイロ五輪卓球台湾代表だった江宏傑氏が27日、都内で会見し、卓球五輪2大会連続メダリストの元妻・福原愛さんが2022年7月の面会交流の際、共同親権を持つ長男を日本に連れて帰り、その後連絡を絶ったと主張。裁判所が、江さんに長男を引き渡すよう福原さんに命じたとして「早く息子に会いたい、ということを申し上げたい」と涙ながらに訴えた。

 弁護士の大渕愛子氏は、緊急性がある保全命令が出たとして「福原さんは直ちに、不服申し立てをするしないに関わらず、子を引き渡す必要がある。福原さんは卓球WTTのGMや上場企業の社外取締役を務められたり、国内外において活躍をされている。そのような立場の方が、このようなことをしていいものか」と、早期の引き渡しを要求。福原さんが複数回、シンガポールを訪れた形跡があるとして「任意の引き渡しや強制執行って言ったら、出国してしまう可能性も否定できない」と憂慮した。

 福原さん側がSNSなどで「法廷で、内容を口外しないように決めた」「子どもに関する行為は、刑事事件に当たらない」などとの声明を出し、江さんに会見中止を求めたことに大渕氏が言及した。

 大渕氏は「台湾の訴訟は継続していますが、その審判と日本の審判は関係ありません。台湾の裁判所で、日本の審判について公開してはいけないと言うはずがない」と反論。2022年の福岡地裁判決で、面会交流の期限が過ぎながら子どもを1カ月間自宅に泊めた男性に、未成年者誘拐罪で有罪判決が出た判例を挙げ「このケースとどこが違うのか」とし、刑事告訴も視野に入れていることを明かした。

 会見中止を求めるメールやFAXが、福原さん側から送られたことも明かした大渕氏は「その連絡にも、引き渡しに関しては一切言及がなかった。江さんがなぜ、このような会見を開かざるを得なかったのか。その理由について、自分の行動を振り返ってしっかり客観的に考えていただきたい」と語気を強めた。

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