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「君、よくここまで来れたね」地図にないお堂を目指して→千葉の全神社仏閣をあえて“徒歩”で巡る男の8年

米田ゆきほ 米田ゆきほ

8年もの歳月をかけて千葉県内の全寺社を徒歩で巡り続け、踏破間近という投稿がSNSで注目を集めている。

キャプテン村社さん(@CaptMurasha)が2018年から始めた挑戦。千葉県にある神社は約5000、お寺は約3000。小さいお社なども含めると、合計1万カ所にものぼるという。

その途方もない数を、車や自転車を使わず、あえて徒歩で巡る旅が、間もなく達成されるとのこと。地図にない道を切り拓き、時には地元住民から「君、よくここまで来れたね」とゲームのような台詞を投げかけられたという探索の裏側を、キャプテン村社さんに詳しく聞いた。

――千葉県中の神社やお寺を、徒歩で巡ろうと思ったきっかけは?

キャプテン村社:最大の理由は「小回り」。車や自転車では見逃してしまうような、道端の小さな祠やよく分からない看板を立ち止まって記録できるのは徒歩ならではの利点です。趣味なので急ぐ必要もありませんし、端から端まで取りこぼしなく巡るには、歩くのが一番だと思ったんです。

――地域ごとの特色で特に印象的だったところはどこですか?

キャプテン村社:例えば、利根川や印旛沼周辺には「水神社」が非常に多く、地域が水害と戦ってきた歴史が逆引きできます。また君津市や鴨川市は山岳信仰が盛んで起伏も激しい。実際に歩くと、ここを修行の場に選んだ修験僧の気持ちがよく分かります。

――地図に道が載っていない場所にも行かれると伺いました。

キャプテン村社:君津市の鎌滝不動尊というお堂へ行った時のことが忘れられません。地図に道がなく、等高線だけを頼りに藪を掻き分けて辿り着いたのですが、ちょうど月に一度の祭の準備中でした。地元の方に「よくここまで辿り着けたね」と言われた時は、まるでゲームの台詞を聞いているようで感動しました。

――壮大な旅ですが、ゴールは見えてきましたか?

キャプテン村社:概ね踏破したと言える状態ですが、把握しているだけでまだ400近い寺社が残っています。まずはこれらを踏破し、これからは寺社の祭礼なども見て回りたいですね。以前は一人で歩くだけでしたが、最近は同好の士との交流も増え、別の楽しさも生まれています。

◇    ◇

SNSでは「とんでもない情熱」「無宗教と言われる日本だけど、とんでもない数」「現代の伊能忠敬」などの反響を集めた。8年かけて積み上げられた一歩一歩はだだの記録ではなく、土地の歴史そのものを証明しているのではないだろうか。踏破まであと一歩だ。

キャプテン村社 X
https://x.com/CaptMurasha

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