アカデミー賞受賞歴のあるデザイナーのジャクリーヌ・デュランは、わずか11週間で映画『バービー』の衣装をデザインしたことが分かった。グレタ・ガーウィグ監督による新作で主役を演じる女優マーゴット・ロビー(33)が着る様々な衣装のデザインを任され、1959年にマテルから発売されたバービーのバックカタログからデザインを「絞り込む」のに苦労したそうだ。
ジャクリーヌは、E!ニュースに語っている。「マーゴットは想像できる限り最も完璧な人間だから、その点は難しくなかった。苦労したのは、すべての選択肢を絞り込み、私たちが目指す可能性のあるスタイルをすべて理解することだった。もう1つの大きな課題は、バービーは見るたびに衣装が変わるということ。そのため非常に短い時間でやることがたくさんあった。撮影開始まで11週間しか準備期間がなかったのよ!」
映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』などハリウッドのヒット作を数多く手掛け、映画『スペンサー ダイアナの決意』でダイアナ妃を演じたクリステン・スチュワートの衣装デザインを担当したジャクリーンは「私の主なインスピレーションはバービーが市場に出始めた頃のカタログ。バービーのさまざまなファッションを包括的に網羅しようとしたの」
「例えば白と金の60年代のものから90年のブロックパーティーものまで、特にバービー独特の髪飾りとたくさんのフリルのついた最強のスタイルを選んだわ。この映画のファッションを作るのはとても特別なことで、バービーの豊かな歴史と、何年にもわたって繰り返されてきたそのスタイルに敬意を表したかった」と続けている。
『バービー』は米国で21日に封切られ、いきなり1億5500万ドルを稼ぎ、23年最高のオープニング記録となっている。日本公開は8月11日の予定。