ドクター・中松氏が世界的、歴史的発明で会見「岸田首相に直接話したい」

山本 鋼平 山本 鋼平
酷暑に対抗するお茶「20オンザロック」を飲むドクター・中松氏=都内
酷暑に対抗するお茶「20オンザロック」を飲むドクター・中松氏=都内

 発明家のドクター・中松氏(95)が21日、都内で会見を開き「原発処理水」について発明的解決策を提案した。

 東京電力福島第1原発処理水の海洋放出計画について、国内外で波紋が広がる現状を、中松氏は憂慮した。「これは大問題です。ではどうすればいいか。ここで発明が必要になります」と高らかに宣言した。

 中松氏にとって、原発に関わる諸問題は他人ごとではないという。東大卒業後に三井物産に入社。「最初は飛行機を扱う部署でしたが、原発をつくるため業務部に引き抜かれました。敗戦で解体されていた三井財閥、三井グループを結集して原発をつくるプロジェクトに関わり、東芝、三井造船、IHIを集め、三井グループに近づきたいと相談を受けたソニーには取引先に三井銀行を勧めたものです」と、当時の記憶をたどった。

 「原発処理水」解決策の内容が気になるところだが、説明はここまで。「40度に迫る災害級猛暑」についての解決策提案に移行した。中松氏が発明したお茶パックの上に氷を置いて溶け出した水を通して茶を抽出することで、茶の栄養素が増す〝発明〟を披露。開発したマイクロエアコンで手のひらのAVA血管(動脈と静脈をつなぎ、体温を調節するバイパス部位)で猛暑に対応する〝発明〟などを発表し、会見は終わった。

 中松氏は追加取材に応じ、原発処理水の解決策について「要するに海に放出せずに処理する方法です」と断言した。具体的内容については「それは話せない。世界的、歴史的な発明なので岸田首相に直接話したい。それまでは公にできません」とキッパリ。会見の意味とは…、テーマとしてやや不謹慎では…、という考えも浮かんだが、95歳の目は終始真剣そのものだった。

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