発明家のドクター中松氏が95歳の誕生日を迎えた26日、都内の日本プレスセンターで会見を開き「健康長寿で世界最高齢を目指す宣言」を行った。存命中の世界最高齢が118歳であることから119歳を目標に掲げ、独自に発明した「ネーケメイツの秘法」を活用する考えを示した。
95歳を迎えた中松氏は最初に「6歳になるまで私に乳を与えてくれ、グレタ・ガルボ似で当時の女性では最高学府(東京女高師)を首席で卒業した」という母への感謝を口にし、自身の人生を「中松の木」に表した図解を発表。既にエジソンを超える発明数を達成したと公言しているが、数年前のがんを克服し、発明ペースはさらに上がっていると誇らしげに語った。
そんな中松氏が目指すのが、元気に119歳を迎えること。「私が体験した歴史を語り継ぎ、私の能力で世に貢献したい。私が元気で長生きすることで、私のメソッドを広げ、世の介護問題を解決し、健康寿命を伸ばすことにもつなげたい」と語った。
そのメソッドを「ネーケメイツの秘法」と紹介した中松氏。ネーケメイツはNAKAMATSを純正英語読みした際の音。「英米の大学で教えてきたが、地域によって英語を使い分けてきた」という経験が元となった。人体を「コンピューター(頭脳)」「メカ+肉体」「インプット(食事)」の項目に分け、食事法、トレーニング法を構築してきた。
食事面では42歳から毎食のメニューを撮影し、自身の血液成分を調べ研究してきた。「最近の若者が食事をスマホで撮影することを、私は50年以上前からしてきた。最初は味を盗みに来たと疑われましたよ」と振り返った。臓器では機能が喪失した際のダメージが大きい腎臓に着目。腎臓に良くないとされるリンを捉え「パン、赤身の肉はダメですね。意外なことに調べたら小魚の数値も悪かった。骨からリンが出るので、30分以上座り続けるのも体に良くない」などとメソッドの一部を紹介。「ネーケメイツの秘法」をまとめた「Scientific Foodies」(仮題)を米国で発表する準備を進めているという。
会見後は中松氏を慕う約100人でパーティーが開かれた。「ネーケメイツの歌」「サー・ドクター・中松フォーエバーの歌」など自作を次々に元気に歌い上げた中松氏。会の最後は「私の初孫です」と男の子を壇上に上げ紹介した。孫に捧げる新曲を披露し「やっと来た初孫が この子が大人になるまでは 最低20年は生きなければ そして世のため人のため つくす良い子に育てるのだ」と歌い上げた。