英国のバンド・マクフライのベーシスト、ダギー・ポインター(35)は自身の依存症についての貴重なインタビューで、リハビリ施設に2度入ったことは大きく「人生を変える」ものだったと認めた。
ダギーは以前、不安治療薬のバリウム中毒が、人生の2年間の記憶を消し去ってしまったことを明かしていた。2016年にこの薬にはまり始め、その2年後にリハビリ施設に助けを求めたが、それ以前の2011年にも、薬物とアルコールとの闘いの中で命を絶とうとし、リハビリ施設入りしていたことがある。
ダギーの友人で、コカイン中毒と闘ったことのあるバステッドのマット・ウィリスのポッドキャスト番組『オン・ザ・メンド・ウィズ・マット・ウィリス』に出演したダギーはこう振り返っている。「僕は2回、別々の依存症で入ったことがある」「どちらも、人生を変えるような大きな出来事だと感じたし、人生で最悪の時、あるいはなぜか最高の時のように感じたんだ」「今でも、気分が落ち込んだりした時、リハビリ施設にいた時のことを思い出すようにしているよ」
ダギーは愛する人たちを「傷つけたくない」という理由から、自分の経験を話すことを避けてきたという。「ひどいよ、それは最悪なことのひとつだ」「これを話すのが怖いのは、他の人、友人、家族にどう思われるか、それを知って彼らがどんなに傷つくだろうかと心配してしまうからなんだ」
自分が負のスパイラルに陥らないように、自分の引き金に「気づく」ことを学び、永遠に再発を恐れる「恐怖の人生」を送らずに済むことを願うダギーはこう語っている。「自分に正直であること、自分を知ることが一番大切だと思う」「そして自分の引き金が何であるかを本当に理解し、それを認識することが、その組み合わせを克服するカギだと思う。僕の頭や腹の中に住む小さな抽象的な悪魔のようなものが、どんな状況からでも現れる可能性がある」「そして、それは僕にとって最終的には薬物に戻ってしまうというスパイラルの始まりになり得る」「残りの人生を恐怖の中で過ごしたくないんだ」