最近「K-POP第3世代」以前のアイドルたちが、事務所という垣根を越えて活躍する姿を見せている。
最も早くそのスタイルで成功して見せたのは、2PM(ツーピーエム)だった。2018年にメンバーのテギョンは、兵役で芸能活動休止中にJYPエンターテインメントとの契約が満了。ソ・ジソブをはじめ、俳優を多く擁する51Kへと移籍する。この時、2PMの活動は継続することを伝えていたが、成功事例がなかたったため、ファンも大きな期待を寄せずにいた。
しかし、最後に入隊したジュノが除隊を迎えると、彼らは約束通り6人という「完全体」でニューアルバム「MUST」をリリース。後輩たちへ、明るい未来を見せてくれるのだった。
そして2023年7月、SMエンターテインメントに所属しているSUPER JUNIOR(スーパージュニア)は一部メンバーの再契約を知らせるとともに、ウニョク、ドンヘ、キュヒョンの契約の満了を伝えた。しかし3人は、2PM同様グループ活動は変わらず続けることを強調している。
INFINITE(インフィニット)もまた、所属していたwoollimエンターテインメントとの専属契約を終え、それぞれが別の事務所へ。しかしリーダーのソンギュが「INFINITEカンパニー」を設立し、完全体で活動することを宣言。31日に7枚目のミニアルバム「13egin」を発売し、活動に乗り出す予定だ。
2014年にJYPエンターテインメントから誕生したグループ、GOT7(ガットセブン)は7年後の契約更新時に全員が別の事務所へ移籍するも、7人そろってグループ活動に意欲を見せていた。そしてリーダーのJAY Bは長い時間をかけて、メンバーの事務所と話し合い、完全体での活動を実現。「GOT7」というグループ名の商標登録まで済ませる周到ぶりを見せ、ファンを安心させている。
もちろん、メンバー全員が同じ事務所に所属していることは何よりの安心要素だ。それでも「事務所移籍=グループ解散(脱退)」しかなかった韓国音楽界に、「個々の活動を尊重しながらチームを継続」という新スタイルが生まれたことは、良い意味でアーティストたちの選択肢が広まったといえるのかもしれない。