ロックバンド「ザ・ローリング・ストーンズ」の結成メンバーだったブライアン・ジョーンズさんの死に関して、目撃者の文書が新たに公開された。ブライアンさんは1969年にプールで溺死しているのが発見、27歳の若さでこの世を去っていた。
当時、検視官はブライアンさんがアルコールとドラッグの影響下で溺れ、偶発的事故による死と判断を下していた一方、ブライアンさんが亡くなった夜にその家にいたタクシー運転手、ジョアン・フィッツシモンズの家族は、ジョアンが当時の恋人で、ブライアンさんのボディガードだったフランク・ソログッドがブライアンさんの死に関係していると信じていたことで、同事故の後に襲われたと主張していた。
ブライアンさんの死から3週間後にジョアンは自身の車の後部座席で意識不明の状態で発見、両目を失明し、頭蓋骨を骨折、前歯3本を失っていた。ジョアンの兄弟ジョン・ラッセルが同事件を担当していた警官らに話したところによると、ジョアンはフランクを恐れ、ブライアンさんの死に関して公式の発表以上の秘密があると信じていたという。
英国立公文書館に保管され2014年まで公開が禁止されていた文書が今回、情報公開請求を受けその内容が明らかに、同文書の中でジョンは暴行を受ける数日前のジョアンとした会話について振り返っている。
サンデー・テレグラフ紙によると、ジョンは同文書の中で、「彼女(ジョアン)はフランクが怖いと言っていました。ブライアン・ジョーンズの死に関して私に話し始めたのです」「ブライアンが亡くなる夜、その家にいた彼女は彼(ブライアン)が自分自身をコントロールできているように見えたそうです」「彼女はこれ(ブライアンの事件)はまだ終わっていなく、次の犠牲者は自分になると言っていました」
ジョンによると、ジョアンはブライアンさんの死についてメディアに話す予定だったそうで同文書の中で「このことについて話し続けた後、私は彼女に気をつけるよう伝えました」とジョンは続けている。